家計簿を付けて節約意識を高めても一向にお金が貯まらない人へちょっとしたコツを伝授

B!

こんにちは、マネートレーナーの寺島です。

 

今回は、家計の節約について

家計簿を付けて節約意識を高めて「よし!これから節約して貯蓄するぞ!」と意気込んでも中々結果が出ない人がいます。

そして、細々とした節約情報に疲弊して元に戻ってしまう・・・

これはなぜでしょうか?

 

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節約の基本は固定費から!

「外食費が高い」「趣味に関する出費が結構かかっている」「毎日のコンビニ代がバカにならない」「ちょっとした買い物で余計なものを買っている」などなど

家計簿を付けて、細かい家計の無駄を発見したとします。

一般的には、これらの細かい出費を一つ一つチェックして節約していくことが多いでしょう。例えば、「電気代が高い!→電源をこまめに切る!」「食費が高い!→セールで安いのを買う。または、少しでも安いスーパーを探す」という具合です。

しかし、細かい節約は労力の割に効果が薄いことが多い・・・

更に細かいことを気にしすぎると家族の雰囲気も悪くなります。

多くの家計簿を付けて節約を決意しても中々お金が貯まらない家庭は、この細かい節約から実行するパターンに当てはまります。

ですので、まずは労力に対して効果の高い節約から実行しましょう。

 

労力に対して効果の高い節約=固定費削減

固定費って言葉はご存知でしょうか?

何もしなくても固定で月々かかる出費のことです。例えば、家賃(住宅ローン)、水光熱費、通信費、保険料、税金 などなど

なぜ固定費の削減は効果が高いのか?というと、日々細かい節約意識を維持しなくても良いからです。固定費の削減は一回だけ手間をかけてあげればその後ずっと節約効果が続きます。

マネートレーナーである私から言わせると、これは「とても投資効果が高い行動である」と言えます。

金融リテラシーが高い人はいつも、少ない投資で大きなリターンを得ることを考えています。この場合、一度きりの行動でその後長期的に節約効果が続くので、投資労力に対する金銭的リターンは何倍にもなるでしょう。一方で、日々細かい節約をすることは労力と金銭的リターンの効率があまり良くありません。その結果、多くの人はその行動で疲弊してしまうと考えます。(もちろん、日々の節約も習慣になってしまえば労力はそんなにかからないでしょう。)

以下で具体的な固定費削減策を考えます。

 

家賃(住宅ローン)

家賃は、賃貸か持ち家かで呼び方は変わりますが、基本的には同じ考え方です。要は住居に掛かる費用のことです。

まず、賃貸の人は家賃を給料の3割ほどにおさめると理想的。東京だと、ちょっと厳しいかもしれないのですが、それでも出来れば4割以内にはしたいところです。

家に関しては、思い入れも絡むので一概に金銭面からのみで住居を変更することは難しいと思いますが、現在の収入に対して5割を超えたら相当に苦しいはず・・・実際のところ住居費を給与の3割に抑えると非常に月々の収支が楽になりますので、一度検討してみると良いでしょう。

持ち家の人は、すでにある程度月々の出費額は決まってしまっていますが、考え方は賃貸の時と同じです。出来れば【住宅ローン支払い+維持管理費+固定資産税等】の合計額が給与の3〜4割に収まるように考えましょう。特に現在(2017/5)は、歴史的低金利ですので、5年以上前にローンを組んでいる方はローンの借り換えを検討してみて下さい。1%ローン金利が違うだけで残債や期間にもよりますが、人によって数百万円合計額が変わります。その分月々の返済額も減りますよね。

また、保険料や税金に関して、一括払い又は前納出来る場合は、それも検討してみて下さい。これも「金融リテラシー」の基本の一つですが、お金は現在の価値の方が高いという考え方をします。つまり、未来のお金は価値が低いということ。

これは言い換えると、「一括で未来の分のお金を払うと安くなる」のです。

カード等で分割払いをすれば金利を取られますよね?あれはこの逆。「今」払っちゃった方が安く済むのに、支払いを先延ばしにするとその分多くのお金を払わなければいけなくなります。

ということで、保険料や税金、社会保険料等は前納出来る分は払っちゃいましょう。

 

水光熱費

これらは、一昔前に比べて選択肢が増えました。最近も自由化により電気、ガスの競争は激しくなっています。

長年同じ契約のままの人は、一度各社見積もりを取り、安くならないか確認してみましょう。月々数百円の違いでも、年間に直せば数千円、数万円の差になってくるのが、固定費の削減効果です。

ある調査結果で、現在の資産額が高い人ほどこのような情報に敏感で、最近の電力自由化によって自宅の光熱費の見直しを検討した人の割合が高いとありました。つまり、ちょっとしたことの差が月々の、そして毎年の大きな差になり、その結果が資産額の差になるのでしょう。実際のところ節約すべきはこういう部分です。日々数円の差の安い商品を探し回る行動は中々その差に繋がりません。

 

通信費(携帯代、インターネット代)

この点も水光熱費と同じです。貴方は今も携帯代で月1万円前後払っていませんか?家のインターネット代も月5千円以上は高いと思って下さい。

今は、MVNO業者と言って、大手キャリア(docomoやau、ソフトバンク)の通信帯域を借りて格安で契約出来る業者が沢山あります。細かいことはネットで調べてもらいたいのですが、私自身MVNOにして月々の携帯代が半分になりました。今は、家のインターネット回線を合わせても月々五千円ほどです。使用感もほとんど以前と変わりません。(ただ人件費を削って安くしているとこもあるので、サポートは最小限です。その点よく調べて検討してみて下さい)

見直していない人は大いに検討の価値がある部分ではないでしょうか?

 

保険料

保険料は大きな固定費ですね。個人的には沢山の人が未だに必要のない保険に入っていて月々余計な出費をしていると感じています。

この点も、是非保険の見直しをして欲しいのですが、保険に関しては一筋縄ではいきません。なぜなら保険屋さんは保険を売ってナンボであり、そんな保険屋さんに保険の見直しを依頼するということはカモがネギ背負っていくようなものだと思いませんか?

更に、保険屋さんは保険の知識しかありません。本当は保険以外の解決策があることも保険で対応しようとします。その分、保険料は多くとられるのです。

(保険に関しては、顧客の保険金支払いに当てられる”純保険料”と保険会社の経費や儲けになる”付加保険料”というものがあり、ほとんど公表されていませんが、推定で付加保険料部分が4割以上あるのではないか?と言われています。)

 

 

ちなみに、公平中立なFP(ファイナンシャルプランナー)を名乗る人の9割は保険屋さんです。結局、保険を売ることで生計を立てている人たちなので、上記のバイアスは同じようにかかっている考えるべきです。ここでの「保険屋さん」とは、保険を販売してその手数料を得ることで主に生計を立てている人のことを言っていて、保険会社に所属しているかどうか?は関係ありません。その意味で上記のFPを名乗る人も同じだと言っています、

ですので、保険の見直しに関しては、本当に独立しているFP。つまり、保険を売って手数料を得ることを主な収入源としていないFPを探すことが必要になります。簡単な見分け方は質問することです。「あなたは保険を売った手数料で主に生計を立てていますか?」とNOであれば中立で信頼できる相手なので、相談すると良いでしょう。


以上、固定費削減、貯蓄を成功させる為のコツという話でした。是非、まずは固定費の見直しをして余計な出費を削って下さい。そして、節約に掛かる労力は少なめがコツです。

追記

保険の見直しに関しては、私も保険の販売手数料を主な収益としていない独立FPです。むしろ、余計な保険をどんどん削減し支払い保険料を半分以下にすることも多いので、お気軽にご相談ください。

例えば、保険で準備する必要のないお金の代表例に「教育資金」があります。保険屋さんは「学資保険」一辺倒で勧めてきますが、無駄なので私は必要ないと考えています。保険以外に良い方法があるのです。そのような情報提供もさせて頂いています。

それでは、また!

 

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