投資で損をする原因=余計なことをする

こんにちは、マネートレーナーの寺島です。

今回は、”投資で損をする原因”について。

一応、前回からの続きものになります。(前回の記事を読んでいない方はまずはそちらから読むと理解しやすいでしょう。)

余計なことをすると損をする

世間的には「投資=損をする」というイメージが定着していますよね。

まあ、それはある程度正しい認識なのですが、その損をする原因まで考えたことがあるでしょうか?

投資で損をする原因、それは”余計なこと”をしたからです。

 

もうね、ホント皆余計なことし過ぎなんですよ。そして、一般的に投資を始める時に考えることや手を出すことが全て”余計なこと”に繋がっています。

例えば、

  • 自分なりに値動きを予測して売買する
  • 短期間で売買を繰り返す
  • 分かりやすい利回りしか見ないで売買する
  • 株価が下落すれば怖くなり売買する
  • 株価が上昇すれば乗り遅れまいと売買する
  • 雑誌やSNS、ネットニュース、TVなどで話題になったモノを売買する
  • 凄そうな人の相場観を元に売買する
  • 凄そうな人のセミナーや商材を買って売買する
  • 中途半端な興味でトレードで勝とうと売買する

等々

他にもありますが、よくあるパターンとしてはこんなところでしょうか。

心当たりがある人も多いかもしれませんね。(笑)

まとめると、「目先の欲や恐怖で売買を短期間で繰り返す」ことが”余計なこと”です。

そして繰り返しになりますが、投資の世界でこれをやっている人は必ず損をします。

 

いかがでしょう?

上記のリストは、投資と聞くとよくイメージされる画ではないでしょうか?

なんとか投資で勝とうと考える人は多いです。

そんな人が必ずハマる罠が上記の罠達。これらの罠は投資を始める時の入り口に満遍なく設置されており、投資初心者はほぼ全員一度は嵌る罠です。

1歩目に必ずハマる罠がある・・・それなんて無理ゲー?

何を隠そう僕自身も、投資を始めた当初はハマっていました。

何も分からない状態の素人投資家は、取りあえず上手く儲けられる方法がないか?と考えます。そうして情報収拾をしていると何処からともなく必勝法っぽいもの、専門家っぽい人が語る相場観などを参考にすると勝てそうな気分になってきます。自分よりもモノを知っている(っぽい)人にすがりたくなる。

しかし、これが罠なのです。

ちなみに、一生この罠にハマり続ける人もいます。投資の世界の罠は、何処かで自ら気づかなければ罠自体にも気づけない。損して損して損して、たまにちょっと儲かって・・・それをお金が無くなるまで延々と繰り返す。そして、投資とはこんなものかと思い続ける。パチンコや競馬などのギャンブルと同じ直線上で株式投資を考える人は、よりこれらの罠に気付きにくいことでしょう。罠にハマっていること自体に気づかない・・・これは怖いですねー

しかしながら、実態としてこんな人達がおそらく投資参加者の6、7割を占めます。だから、「投資なんてやめておけ、投資は大半が損をしてしまう」と世間では言われるのでしょう。

売買時のコストと投資家心理と機関投資家

それでは、なぜ”余計なこと”をすると損をしてしまうのか?ということを少し説明しましょう。

まず、”売買を繰り返す”と、コストをその度に支払うことになります。(証券会社等の勧誘とかだと更に高額の手数料が取れられている例が多い)

また、短期の売買は基本的に丁半博打です。誰も明日の値動きなどは予測できません。1週間後も不可能。1ヶ月後も同じ。短期の相場予測などを元に売買する場合、ほとんどの場合下落し損を抱えた時に怖くなって売ることになります。(または、含み損を抱えて長期塩漬け)

そして、性懲りも無くまた次の上がりそうな株を買ってしまう・・・。その時、大体特に強い根拠はありません。「誰かが勧めていた。」「なんとなく上がりそう。」程度の弱い、根拠とも言えない単なる期待や願望で売買を繰り返してしまう。

短期売買は非常に難易度が高いです。売買での損と売買コストのダブルパンチでどんどん損が積み重なっていく。

 

次に、一般的な投資家心理についても言及しておきましょう。

短期売買などで顕著ですが、投資家には特徴的なよくある心理というものがあります。

いわゆる、「上がれば強気になり買い、下がれば恐怖で売る」というものが典型的。ニュースなどで、「株価が上がっています。」と言われれば個人投資家は自分も乗り遅れまいと個人投資家は買いに走ります。逆に、「日経平均暴落、−1000円」とかいうニュースが流れれば、急いで売りに回る。

他にも、利益確定は小さく、含み損は大きく抱えてしまう現象も代表的でしょう。人間は、心理的に損を確定させることを嫌います。一方で、利益はできるだけ早く確定させたくなるのが人情。(興味がある人はプロスペクト理論などググってください)

これを繰り返すと、小額の利益確定を繰り返し、その何倍もの含み損を抱えてしまう典型的負けトレーダーパターンになります。

よく言われる様に、一般的な人間心理とは真逆の判断が出来なければ投資では不利になります。

この点も投資初心者は中々理解が出来ないですし、ましてや逆の判断を実行することなんてほぼ不可能でしょう。(だから、いくら注意しても余計なことをしてしまうんですが・・)

よく投資の世界で引用される格言である「人の行く裏に道あり花の山」は投資経験が長い人ほど身に染みていることでしょう。知識や経験があってもこのセオリー通りに判断、実行することは難しいですし、欲や恐怖をコントロールすることもとても困難なのです。だって、人間だもの

大衆と同じ判断は投資においては毒になります。メディアに出た情報、金融機関が勧める金融商品、誰か凄そうな人が多くの人に公開している情報なんかは言わずもがな・・・(よく言われるのは、その辺の主婦が話題にした時が天井という説ですね。記憶に新しい仮想通貨などもその辺のマックやファミレスで話題になって来た時が天井でした。)

 

合わせて、機関投資家の昨今の動きも参考までに知っておきましょう。

機関投資家は我々一般人とは別のルールで投資判断を行なっています。資金も巨大です。確証はありませんが、そんな彼らの投資行動は個人投資家の心理の裏をかこうという売買も行われているように感じます。

その巨大な資金で買い上げて落としたり、株価を押さえて下で買い集める期間もあったりする。個人投資家にはあずかり知らぬところで株価が変な動きをしている例は観察しているとままあります。

ここに先ほどの一般的な投資家心理が合わされば個人投資家は不合理な判断をすることが多くなります。個別具体的な事例は避けますが、証券会社など金融機関も結託して個人投資家を食いものにする例もあります。その際も、上記の投資家心理やよく分かっていない消費者への過剰な金融商品勧誘などが絡み個人投資家は大損させられる構図。(ゆうちょやソフトバンクなどの社債とかも記憶に新しいですね)

最低限の理論武装はしましょう。この記事で書いている”余計なこと”を避けることが投資を始める際の最低ラインです。

まとめ

投資で損をするパターンは、”余計なこと”をした時です。

そして、”余計なこと”は目先の欲で短期売買を繰り返すことに集約していきます。

美味しそうな売買を誘発する勧誘、メディア情報、セミナーなどは無視しましょう。専門家の相場予測も占いレベルに当たりません。全て結果論です。聞く価値なし。時間の無駄なのでそんなのを聞きに行く時間があるなら投資関連の良書でも読みましょう。

投資の世界の罠にハマらないためには、まともな知識を身につけることと、クダラナイ権威になびかないことが基本です。投資はどこまで行っても自己責任。自らを守るためには学ぶ必要があります。罠を避けるのは自分自身であり、誰かが親切に教えてくれることもありません。

誰かに資産運用をお任せしたり、誰かの言う通り投資判断する場合はそれ相応のコストを支払うことを肝に銘じましょう。その際の相場は米国の運用アドバイザーの例を見れば運用資金の1%程度。これを超える手数料は割高です。しかし、金融機関が絡む場合の罠は目に見えないコストが多くて結果的に非常に割高なコストを支払っていることが多いでしょう。(ラップファンドとかとか)更に、彼らが勧める投資先のパフォーマンスも酷いものです。(オーストラリアドルやトルコリラ等の現地通貨建て外国債券等々)その場合、損失は更に拡大しがちなので気をつけましょう。

前回の記事で書きましたが、株式投資は原理原則さえ押さえられれば平均点は取れます。まずは”余計なこと”をせずに平均点の投資を淡々と実行できる自分になりましょう。ここが投資のスタートラインになります。

以上、投資の世界の損に直結する”余計なこと”についてでした。

それでは、また

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