ワンルーム投資、仮想通貨投資をしている人は”投資家”と呼んでいいのか?

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ご無沙汰しています、寺島です。

 

ここ最近寒いですね。

今朝も子供を保育園に送っていく時に子供が「寒い!」と言い出し、その後機嫌が悪くなってしまう・・・ということがありました。

子供がいる人はよく分かると思うのですが、最近私は子供と関わりの中で反省することがよくあります。

理不尽に思える子供の言動等にイライラし、その都度「まだまだ自分は未熟な人間だ」と痛感し反省する日々。

 

今日も子供が保育園へ行く時間になってから謎にグダグダし始めました。

玄関までは行くのですが、母親に抱きつき中々外に出ません。

時間はもうすぐに家を出なければ保育園に遅刻する!という時間です。

僕は、つい声を荒げ「早く外へ出なさい!」と言いました。

そして、多少荒々しく子供の手を取り「今すぐ保育園へ行くか、今日一日独りで留守番をするかどっちか選びなさい」と迫ったのです。

そう僕に言われて息子は当然泣き出しました。

そして、泣きながら「保育園へ・・・行く」と絞り出した息子。

 

息子の手を引き無言で保育園へ向かいながら、僕の頭の中は遅刻しそうな時間のことと今日の予定のことで一杯でした。

そんな保育園への道半ば、信号待ちでふと息子の顔を見ると息子は目に涙を溜めて怒ったような顔をしています。

その時、僕はつい5分ほど前の自分の発言や態度を深く反省する気持ちになりました。

 

登園の時間が迫っていて遅刻しそうになっているのは親の勝手

毎日、大好きな母親と離れて保育園へ通うことも親の勝手(息子は保育園大好きですが)

親が朝寝坊し、準備がバタバタして精神的に余裕がなくなってしまっているのも親の勝手

 

「息子が何故出掛けにグダグダしてしまうのか?」

息子の怒ったような顔を見て初めてそこに気が回らない自分に気づきました。

息子は怒っていたのではなく、必死に我慢していました。

 

息子はなんとなく寂しかったのでしょう。

朝のバタバタした雰囲気で不安になったのかもしれません。

まだ眠かったのかもしれない。

親側の勝手なペースに乗せてしまっていたと私は思い至り反省しました。

子供は子供の時間感覚やペースがあります。

それを無視して親のペースでコトを勧めても上手くいかない。当たり前のことでした。

そんな、息子に申し訳なく思った話。ごめんよ

 

お前はもう死んでいる

 

さて、今回のお話ですが、今回は多少ホラーなお話なので心臓が弱い方はここで読むのを止めた方が良いかもしれません(笑)

 

では、心して読んでください。

最近、また僕の所へ「自分、既に投資をしているんですけど、私の投資どうですかね?イケてる?」という感じで相談に来る人がチラホラいます。

 

はい、大変元気でよろしい

 

昨今は、コロナ騒ぎ対策の世界的金融緩和の流れに乗り、株を始め諸々の金融商品は濃淡はあれど大枠では上がっている状況です。

また、去年の緊急事態宣言あたりからネット証券を中心に投資を始める人が増加しているというニュース記事も見ました。

(凄い、底で投資始めている・・・プロなのかな?)

 

直近でも雑誌、テレビ等の大手メディアで「投資特集」が組まれるなど世間的に「投資」はかなり身近になってきている様子。さらに、コロナ後に投資を始めた人の多くは恐らく現在、利益が出ている人が多いであろうこともこの投資ブームに拍車をかけます。(だって、利益が出ている人は誰かに喋りたくなりますよね)

ネット上でも自称投資家が色々語っている事例が散見されます。

僕は細かくチェックなどはしていませんが、YouTubeでも最近話題の音声SNS”Club house”などでも業者っぽいアカウントがチラホラいて玉石混交の中盛り上がっているようです。

 

天井感凄い・・

 

これらを鑑みるに、僕のところに相談に来る自称投資家さんも、そんな世間の空気に押されて「投資を始めてみました!」ということなのでしょう。

頑張って欲しい。

 

・・・うん、頑張って欲しいのですが、実は僕のところへ相談しに来てその実践している投資内容の詳細をお聞きする中で、「あれ?この人実は死んでない?」という案件がちょこちょこあるわけですよ。

また、まだ死んでないけどそのうち事故って死んじゃう危険性のある人はその10倍くらいいる印象です。

 

今回は、そんなホラーな、もとい北斗の拳的な事例を少しお話ししたいと思います。

(注:この記事内での「死ぬ」という表現は、B/S上での債務超過もしくは経済的に行き詰まることを言っています。勿論、一見死んでいてもその後の努力で何とかなるケースもあります。苦しい判断をしなければいけないしかなりの努力が必要な例が多いですけど。それでも頑張る!という人は応援しますので、一度相談に来てください。)

 

仮想通貨(暗号資産)投資家Aさんの事例

Aさんは、大手商社勤務のエリートサラリーマンです。以下、簡単なプロフィール。

30代。年収1500万円程度。独身。金融資産2000万円(内容は仮想通貨1000万円、個別株300万円、インデックス系500万円、残り貯蓄)という状況です。

 

そんなAさんは、2年前から仮想通貨(暗号資産)トレードを行なっていました。

聞く限り、複数の仮想通貨を売買しており、去年一時評価額で1億円近くまで行ったとのこと。しかし、その後乗り換えた仮想通貨が暴落し現状の1000万円程度まで評価額が落ちてしまっていました。

Aさんは、直接お話した印象では投機的な性格で美味しそうな話があれば取り敢えず乗ってみるという性格のようです。

仮想通貨も個別株も知り合いに勧められて何となく始めたと言っていました。(その”何となく”でたまたま上手くいってしまったから問題なのですが・・)

 

そんな話を聞きながら、僕は「これ、仮想通貨売買の税金払ってるのかな?」と気になります。

当然ですが、仮想通貨は売買した時点で利益確定(雑所得)扱いとなり、これは仮想通貨間の移動も売買とみなされるので細かくトレードする人はその都度損益が出るということを意味します。

 

一時、評価額一億までいって現在1000万円・・・・

天井でトレードしていたらガッツリ出た利益に累進課税の税金がかかる(最高で半分くらい持ってかれる)・・・

それでいて、現在1000万円評価。他の手持ち金融資産合わせても2000万円・・・

あれ?場合によってはこれ死んでるかも・・

 

僕は、恐々Aさんに聞きます。

「去年の税額把握していますか?」

 

Aさん

「はい、確定申告はするつもりですよ!」

 

元気な返答。

 

「多分意図が伝わってないですね。言い直します。仮想通貨に関しての税金は払ってますか?」

 

Aさん

「え・・」

 

 

ワンルーム投資家Bさんの事例

 

Bさんは、中堅営業系会社勤務のサラリーマンです。

50代で年収1200万円程度。既婚。

某業者紹介のワンルーム不動産2室保有(都内近郊新築時3000万円:築8年、同じく都内近郊新築時3500万円:築一年未満  投資用ローン残高約5800万円)

金融資産は800万円(ほぼ全額貯蓄)という状況です。

 

Bさんは、相談に来た時老後年金用と節税対策としてワンルーム不動産を保有していました。

不動産投資の歴は15年程度あるとのことで、過去一回の売買は保有10年程度で買値よりも値上がりして売れており、その間の節税分と合わせてかなりの利益が出た様子。

その成功体験があったからか、その売買後同じ業者に連絡を取り現在2室のワンルームを保有中。

 

僕は聞きます。

「現在保有中のワンルームは毎月キャッシュフローは出ていますか?」

 

Bさん

「大体トントンくらいだったと思います」

 

「・・・」

「賃料はいくらで貸してるんですか?」

 

Bさん

「えーと、確か10万くらいだったと思います」

 

僕(周辺相場を調べながら)

「大体、立地とスペックから7.5万円くらいの賃料が相場のようですが、本当に10万円で貸せてます?」

 

Bさん

「あれ?本当ですね。ちょっと業者に聞いてみます」

 

(これ管理丸投げのサブリースだな)

「固定資産税や恐らくサブリース契約もされていると思うのでその手数料、修繕積立、保険料等々保有不動産にかかるお金全部ひっくるめた年間の正味キャッシュフローを把握していますか?」

 

Bさん

「・・・いや、全部業者任せです」

 

「質問を変えます。出口はどう考えていますか?」

 

Bさん

「老後まで保有して年金にしようと思っています。でも、以前の物件のようにどこかでいい値段なら売ることもあるかも」

 

「なるほど。ちなみに、相場賃料で簡易的にDCF法で現保有不動産を評価すると合計4000万円半ば程度になりそうなんですが 、この辺りの金額も把握されています?」

 

Bさん

「え、そうなんですか?いざという時は業者が買い取ってくれるという話になっていたと思います・・」

 

「確認した方がいいですね。ただ、現在のローン残高5800万円以上で売れるとは僕は思えません・・・。(下手したら現状1000万円以上の含み損となっているかも)」

「更に、今後10年程度保有して残債がある程度減ったところで売却を考える時にBさんは定年を迎える年齢になります。その時点で売却額が今よりもマシかもしれませんが残債割れの場合、手持ちの金融資産を食い潰す可能性があります。またそもそも保有中の物件は”節税目的で”という営業を受けている時点で、毎月のキャッシュフローが多分マイナスであると思いますので、保有し続けるにも手持ち資金に余裕があること、収入があることが前提になっています。で、現在のBさんの手元資金は約800万円です・・・・」

 

Bさん

「・・・急いで確認します」

 

 

投資でカモにされる人の特徴

以上、2例の本当にあった怖い話を紹介しました。

どちらの事例も相談に来るまで本人は現状の危険に気づいていません。

(僕のところに相談に来て良かった!笑)

そして、二人とも現実を知らされて青くなっていました。

(勿論、僕はそれらの状況に対して具体的対策や、やるべきこと、根本的な改善案を提案しました。)

 

 

これらの事例を見て分かるように、中途半端な知識や興味で「投資」に手を出すことの危険性はもっと周知されても良いと思います。しかも、この罠にかかる人は、高学歴の人、いわゆる頭が良く、合理的な考え方をする人ほどハマりがちと言えます。

 

そして、ネット上に溢れる下記のキーワード

「片手間」「ほったらかし」「不労所得」

というキーワードに興味や魅力を感じる人は要注意。

 

ご紹介したAさん、Bさんの事例は、決して珍しい例ではないでしょう。

あまりにも自分が投資している投資対象への理解がなく、自分のことなのにどこか他人事感のある雰囲気の人は沢山います。

彼らは、僕が重要だと感じる問いに対して「え、そんなこと考えてませんでした」という現実感が極端に欠如した返答も特徴的です。(「もう死んでいる」からかも 笑)

 

また、中途半端に自己流で勉強してわかった気になっている事例もありますね。

これはYouTuber系の動画で投資を学んでいる人に多いイメージ

「簡単に」「誰でも」「隙間時間で」

繰り返しになりますが、このような入り口で投資の世界に足を踏み入れるのは危険です。

そんな甘い世界じゃない。

また、簡単に理解できて儲かると断言できる世界でもない。

そして、「仲間」とか「メンター」「先生」とかいう存在を頼りにする世界でもありません

 

投資に絡んでこのようなことを言う人は警戒しましょう。ほぼほぼ詐欺の類いです。

これを読んでいるあなたは、この辺りの勘違いを絶対にしないように注意して下さい

さもなければ知らないうちにあなたも死ぬことになりますよ。

 

よく分からない投資商品の問題。

 

株式投資や債権投資などは伝統的な投資対象です。

一方で、最近出てきた「仮想通貨」や「バイオプ」「〜の証券化」「ソーシャルレンディング」等々聞き慣れない新しい投資先についてはよーく注意してください。

これら「新しい投資商品」は大体、何も知らない人へ”美味しい話”として勧誘されます。

しかし、これら新しい投資商品はコントロールできない部分が多く、非常にリスクが高い場合が大半です。また、税制上も株式投資など伝統的な投資対象と比べて不利なのでその意味でも積極的な投資には向きません。

 

勝手にあちらから来る一見魅力的な話は一度よーく考えてみましょう。

その際に自分なりの情報検索も当然大事ですし、そもそもそんな美味しい話があるのか?と否定から入る賢明な態度も「知らないうちに死なない」為には重要です。

 

 

僕が痛い目にあった話

最後に僕自身の失敗体験もお話ししましょう。

 

10年以上前にある人物の勧誘で海外投資商品を買いました。投資額は数百万円。

その時の僕は、勿論その投資商品の説明を受け理屈を理解しているつもりでした。

そして、その投資商品のリスクも理解しているつもりだった。

当時の僕はそれら全部納得の上契約したのです。

 

自信満々。最悪のケースなどそうそう起こることではないだろうし、目の前にある配当は結構なもので、その増えたお金で何を買おうか・・みたいなことまで考えていました。

「イケるイケる」

 

しかし、いざ想定していた最悪のケースが現実になった時、僕はショックを受けました。

「こんなはずじゃなかった」

慌てました。

しかも、その時僕がやれることはほとんどなかったのです。本当に何もできなかった・・・

何もできず、ただ最悪の結果(数百万円がパー)だけが目の前に横たわっていたのです。

 

この経験から、僕は「具体的な出口」の重要さとその確保を実際に実現できるか?それらの取引はコントロール可能であるか?をよく考えるようになりました。

もう、絶対にあの何も有効な対策を打てずに全てがパーになって何も残らなないという経験はしたくありません。

 

以上のように「自分のやっていることがきちんと理解できているか?」は非常に重要です。

僕も痛い勉強代を支払ってそれを学びました。

分かっているようで分かっていなかった。

僕の失敗体験のようにそれは頭で分かっているだけでは圧倒的に足りない場合が多いことを是非肝に銘じておいて下さい。

 

投資家の条件

 

「投資家」というモノは、正直なところ言ったもん勝ちです。

何の資格もいらないし、誰かに証明する必要もない。

ですから、客観的にはただ「私、投資家です」と名乗りさえすれば良い話です。

 

あなたも私も、皆自称「投資家」

 

しかし、その中身はピンキリと言えます。

今回紹介した事例のように、自分が投資している中身がよく分かっていなかったり、昔の僕のように分かった気になってリスクを過小評価していたり、という残念な”自称投資家”は世の中のごまんといることでしょう。

そして、彼ら「残念な自称投資家」のうち一定数は、知らず知らずのうちに「お前はもう死んでいる」状態になってしまう・・・

 

死ぬ前に気づければ良いですね。

ということで、「投資家」を名乗るのなら最低限以下のような心構えが必要だと僕は考えています。

 

  1. 自分のやっていることが分かっている
  2. 少なくとも理解しようとする意思を持つ
  3. メリット、デメリット、最悪の状況を想定する
  4. それでも投資する。という自らの判断とリスク管理をしっかりする。
  5. 結果を受け入れる覚悟。

 

これらを自覚できている人を僕は「投資家」と呼びたい。

そして、現実的には上記の心構えがない自称投資家は遅かれ早かれ痛い目に遭うことでしょう。

あなたも、「残念な自称投資家」にならないように気をつけて下さい。

 

以上。それでは、また

残念な自称投資家になりたくない人は最低限以下のe-bookの内容くらいは知っておいて下さい。

 

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