大投資家は暴落時しか投資しないというのは本当か?大投資家のマインドセットについて

 

こんにちは、マネートレーナーの寺島です。

今回も金融資本のお話し。

 

相変わらずコロナをきっかけに大きな動揺に見舞われている株式市場ですが、あなたは以下のような都市伝説(?)を聞いたことはあるでしょうか?

 

「著名な投資家、成功している投資家、大投資家は暴落時しか投資をしない」

 

確かに、投資本とか、ネットで投資家のことを調べたらなんとなく似たような話は出てきます。

果たして、これは本当でしょうか?

今回はこの話に関するよくある誤解と、本当に成功する投資家のマインドセットについてお話ししていきます。

 

恐怖が支配する暴落時に買えるか?がポイント

まず、よくある大きな誤解を解いておきましょう。

 

  1. 大投資家は相場が読める
  2. 大投資家は暴落をひたすらじっと待っている

 

よく誤解されるのはこの二つのイメージです。

1は、「暴落時にしか投資をしない」という文言から連想されていると思われますし、投資未経験の人ほど凄い投資家は相場が読めるはずだ!と思っている節がありこれがイメージされるのだと思われます。証券会社の行う投資セミナーでもこの思い込みは観察されて、アナリストへの質問でもよく「今後相場はどうなるか?」という類の質問がされています。

要は、相場の上げ下げを読み、大きく下げた時にタイミングよく買う。そして、大きく上げた時にタイミングよく売ることができるのが大投資家だ!と勘違いしているパターンですね。

 

夢を壊すようですが、いくら大投資家と言えど相場の動きは正確には読めません。読めたとしてもせいぜい、「今は割高な気がする」「今は割安な気がする」という程度。しかし、往々にして割高だと思っている価格から更に2倍とか3倍になるのが株式投資です。割安も同様で、安いと思ったところから半分になるということも頻繁に起こります。まさに「もうはまだなり、まだはもうなり」ですね。

 

分かりやすい最近の例で言えば、2016年の国民投票でブレグジットが決まった時。あの時から更に株価が上がるなんて多くの相場参加者は考えていませんでした。また、トランプ大統領が当選した時も同様です。「トランプが大統領になるなんてあり得ない!」というのが当時の市場のコンセンサス(意見の一致)で、トランプ大統領当選が決まった時は一旦下げましたが、すぐに切り返しその後2年以上に渡って上げ続けたのです。(先日の暴落で一時トランプ大統領当選後の上げが消えましたが、あそこまで下がってやっと当時のダウと同値です)

 

このように、株式相場の値動きを正確に読むことなんて誰にとっても不可能なことなのです。

 

暴落の底で買うことの難しさ

次に、大投資家は大きな暴落が来るまでひたすらじっと現金を懐に溜め込んでおき、いざ暴落の機会がきたら一気呵成に買う忍耐の人というイメージの大投資家についてです。

こちらも明確に否定しておきたいと思います。こんな投資家はあり得ません。いや、世界を探したらそんな超人がいるのかもしれませんが、僕の知っている限りの有名投資家の範囲では存在しません。

実は、こちらの大投資家像も1と同じで、ある意味で「相場の正確な動きを読める」という人間離れした能力を持っている人でなければいけません。

 

例えば、「暴落」とは何を指すのでしょうか?

株式市場では、通常の時でも1年間で10%〜15%程度は上下するモノです。今想定している暴落投資家さんにおいても、僕たち一般的な投資家においても、「暴落」の定義をどれくらいの値動きに置くのか?は難しいところです。また、暴落の底で買えるのか?も気になるポイントでしょう。

このことをリーマンショックの時の事例で検証してみましょうか。

 

 

グラフの通り、リーマン・ブラザーズ破綻後市場は恐怖に包まれ、一旦の底値を付けたのは2008年1週目あたりでした。

ここまでリーマン破綻前後で20%強下げています。ここで買うのが最適でしょうか?

 

しかし、チャートを見てもらうと分かる通りその後更に半年ほどかけて20%程度下げます。後から振り返ればここが1番の底でした。・・はい、これ買えますかね?

 

僕はこのリーマンショックを経験していますが、当時とても株なんて買う雰囲気ではありませんでした。ひたすら下がる株価、そして金融危機の呼び名の通り、資本主義システム自体が終わるのではないか?という得体の知れない恐怖が世間を支配しており、このような空気の中、いつが底か?なんて誰も分からなかったでしょう。

 

更に言えばですね。このリーマンショックの前からサブプライム問題というのは市場で囁かれており、当時ダウは一時14000ドル近辺をつけ、そこからリーマン・ブラザーズ破綻までの間に4000ドル近く下げているんです。ここでの下落率が大体30%弱です。前述の通り、ここから一旦の底まで20%強掘り、そこから半年かけて更に20%くらい下げているのです。最終的に直近の最高14000ドルから6500ドルまで約60%近くも下げて終わったのが、リーマンショックという事象になります。

 

今、チャートを見ればこのように冷静に追えますが、当時の市場参加者にとっては本当に底無しの様相を呈していました。これの底を当てる?個人的にはちょっと考えづらい話です。

 

仮に一旦の底8000ドル程度で恐怖の中買い向かったとしても更にそこから半年かけてジワジワ20%も下げるのでかなりの忍耐が要求されることでしょう。もしかしたら、その上の10000ドル程度の時に直近高値から30%も下げれば暴落だと考えて買い向かった可能性もあります。その場合は、リーマン・ブラザーズ破綻を迎えて最終的な底まで安いと思って買った10000ドルから30%以上も下げて行きました。

 

暴落をひたすら待って、底で買うことの困難さを多少は理解してもらえたでしょうか?

そして、この暴落をひたすら待つタイプの大投資家像の一番あり得ない点は、文字通り”現金でひたすら暴落を待つ”という部分にあります。

投資家はなんだかんだ投資をしてナンボです。

投資家は実際に投資をしていてこそマーケットの流れも理解できますし、投資の感覚が磨かれていきます。暴落も自分ごとと考えられないといけません。「現金を抱えたまま」という状態は投資家の姿ではありません。そんな人は暴落の底を読むことは愚か、いざ買うと判断した時も結局尻込みをして買えないでしょう。

 

大投資家の実像

では、「大投資家は暴落時にしか投資をしない」という話はどういうことなのでしょうか?

これは端的に、「資金コントロール能力」と「豊富なキャッシュフロー」のことを指してると思われます。

 

前述の通り、投資家はいつも株式市場の中にはいなければいけませんので、彼らは投資をし続けています。しかし、自分なりの経験値や洞察から市場が高いと感じている時にキャッシュ比率を高めたり、ヘッジポジションを持っておくなど暴落が来た時を想定して保険をかけておくことを忘れません。

この「保険」は、もし高値と考えたところから暴落がしばらく来ずに株価が上がり続けた場合の”機会損失”を保険料として払い、万が一暴落が来た時に大きく買い向かえる保証を得る取引です。

 

ポイントは、いつも「暴落がいざ来た時に大きく買える状態にしておく」というところ

キャッシュでずっと抱えておくのでもなく、相場を正確に読むわけでもありません。その準備を常にしているというのが大投資家の実像と言えます。

 

この意味で、大投資家は豊富なキャッシュフローを持っている場合も多いので、投資資金とは別に毎月積み上がる現金をいざという時に投入するということを万が一の時のルールにしている大投資家もいます。

 

ということで、冒頭の「大投資家は暴落時にしか投資をしない」という都市伝説を、もう少し詳細にすると、「大投資家は正確に相場を読めるわけではないが、暴落時に大きく買える準備を怠らない」というふうに言い換えられるでしょうか。

以上が、大投資家と言われる投資家のマインドセットです。

 

歴史的な暴落は資産家を産む

新たな資産家は暴落の前後に産まれます。

これは間違いありません。過去にもたくさんの事例があります。何を隠そう僕自身、リーマンショック後に大きく資産を築きました。

 

今回の新型コロナをきっかけにした暴落も規模としては非常に大きく、これで終わるとも思えませんが、今大きく買える準備が出来ている人は長期で見れば大きな利益を得る可能性が高いと言えるでしょう。

リーマンショックの時の事例でも、仮にリーマン・ブラザーズ破綻前後のダウ10000ドル前後で買い向かったとしても、その後一時6000ドル台まで下がりますが、そのまま投資を継続してさえいれば今は23000ドル台ですので2倍以上となっています。(2020年4月時点)

 

期せずして今、株式市場は暴落を迎えています。

今すぐ大きく買えば良い!ということは言いづらいところですが、今後半年から一年程度の期間をかけて株式を買い向かうことは、10年、20年以上という投資期間を想定するのであれば非常に高い確率で大きな利益を期待できると僕は思っています。

是非、あなたも大投資家のマインドセットで暴落に恐れず買い向かえるメンタルとその準備を怠らないようにしてください。

 

それでは、また

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