こんにちは、マネートレーナーの寺島です。
前回のコロナ関連記事で言及しましたが、今回の新型コロナウイルスによる経済対策として各国の中央銀行は兆単位の異次元の現金バラマキを行う予定となっています。
日本でも、総額108兆円規模の経済対策を行うようです。(真水部分等の話はありますが)
さて、この意味をなんとなくでも理解できている人は果たして世の中にどれくらいいるでしょう?
上記のような経済対策を行うことは、論理的にはどうなるのか?
現実はロジック通りには中々行かないことが多いのですが、一応、最低限のロジックを理解しておくことは有益だと思うので軽く説明しようと思います。
現金だけを持っている人はどんどん貧しくなるかも
経済論理というと難しそうに思う人が多いと思いますが、ロジックは簡単です。
今回の話も特に難しい話ではありません。
簡単な例え話をしましょうか。
目の前にコップがあります。そして、そのコップにはコーヒーが半分入っているとします。
ここに、水を注ぐとどうなるでしょう?
・・・はい、当然ですが「薄いコーヒー」になりますよね。
今回の話もこれと同じです。
世の中に大量の現金をばら撒いたら現金の価値はどうなるか?
コーヒーの例からすれば、答えは自明でしょう。
そうです、今回のコロナ騒動が去った後、この日本でもインフレになる可能性が高いと言えます。
つまり、現金の「円」の価値が下がるということが考えられる。
あなたが、自販機で買うペットボトルは今150円くらいですが、インフレになるとこれが200円とかになります。
同じお金の量でも買える量が減るのです。これは日本人全体が相対的に貧乏になるということを意味します。
投資をしていない人と投資をしている人では大きな格差になるかも
現金がゴミになって行く(Cash is trash)は、資本主義の健全な流れではあるのですが、今回はかなり力技なので正直先は読めません。
経済学的に言えば、緩やかなインフレは正常で良いことと言われます。しかし、今回のような場合急激なインフレも発生しかねません。それは悪いインフレと言われます。社会の経済的なダメージは非常に大きくなります。
ですので、我々は資本主義のこの世界では通常、インフレ対策を行わなければいけません。
それは、つまり株式投資や不動産を購入することになるのですが、ご存知の通り日本人の多くは投資をほとんどしていないの現状です。
「株式=会社」は基本的にインフレに倣います。
インフレが起こればその分、株価も上がって行く。それは会社は商品を売ったり、サービスを提供したりしていますが、インフレに合わせてその販売価格を上げることができますので、その分売上、利益が上がり、それに倣って株価も上昇する仕組み。
インフレが想定されるのであれば、株を持っておくことはあなたの資産の価値維持に有益です。一方で、現金のみの資産構成の人はインフレが資産全体を直撃します。基本的に現金はお金を生み出すことはなく、時間と共に減価して行くアセット(資産)です。急激なインフレが起こった時、一番リスクが高いのは現金のみの資産構成の人です。
まとめ
今後、現金だけ持っていてはその価値はどんどん下がって行く可能性があります。
私は、以前から言っている通り多くの人がインフレについて行けるように投資を行う必要があると考えています。
これまでの日本は資本主義の世界で例外的に長期間インフレがほとんど起こらない国でした。しかし、今回の大規模な経済対策をきっかけにこの日本でもインフレが起こる可能性が高まっています。
一般人も投資をもっと行わなければ、将来お金に困る人がたくさん出るでしょう。そして、それは生活保護などで社会全体で支えなければいけないことになる。あなたの子供や孫にそのツケは回っていきます。いや、もしあなたが40代よりも下の世代なのであれば、ツケはあなた自身が払うことになるかもしれません。
お金の勉強は現代の必須教科だと僕は考えていますが、今回のことでより投資を始める人、将来の資産形成を自己責任で行える人が増えると良いなと思いました。
以上
それでは、また