こんにちは、マネートレーナの寺島です。
本日は、投資初心者が近づかない方が良いモノをご紹介。
是非、前回の記事と合わせて読んでもらいたいと思います。
さて、一般的に投資を始めた当初は、
何から始めたら良いか?
どこに聞けば良いか?
と、よく分からないことが多いと思います。
私も同じでした。(過去には証券会社の窓口にも行ったものです・・)
更に、「投資」などの金融周りには怪しい人たちが多く、事実「美味しい儲け話を素人に囁き、自分たちだけ大儲けする!」というような輩は散見されます・・・
投資経験があり、金融リテラシーが高い人には一目瞭然な「怪しい話」「詐欺」も投資初心者には見分けるのは困難なものです。
投資は最初に大きな失敗をすると金銭的にも心理的にも大きなダメージを負い、再起不能か投資自体に不信感を持ってしまいます。
出来れば、この記事を読んでくれている人を含めた私に関わる人にはそんな罠に落ちる経験をせず真っ直ぐに進んでもらいたいと思いますので、この記事では「投資初心者は触るな危険!」というモノをご紹介しようとい思います。
Contents
罠1 証券会社等が開催する「投資セミナー」に参加する
まずは、よく投資初心者の方々が参加する「投資セミナー」ですね。
「なぜ?投資と言えば、証券会社でしょ?投資のプロが教えてくれる投資セミナーは有益なんじゃないの?」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、私はこの日本で「投資=損をする」というイメージを作り上げたのは証券会社だと思っています。
事実、証券会社が勧めるまま有価証券を買うとほとんどの場合損をするのです。
その理由は以前以下の記事で書きましたので、是非読んでみてください。
ここでは、簡単にまとめます。
要は証券会社は金融商品売買手数料で食っているので「金融商品を売ってナンボ」であり、「顧客の投資成果に興味がない」のです。
証券会社は金融商品を販売した時点で「収入」になりますが、顧客側はその金融商品が上手く利益を出した時に初めて「収入」を得られます。
ここで、二者の「収入」を得るタイミングが違うことに気付くでしょう。
証券会社側は先に確実な「収入」を得られて、顧客側は後から(しかも確実ではない)「収入」を得ることになります。
この証券会社の収益構造は、本質的に顧客の利益とバッティング(対立)することになります。
この結果、多くの証券会社営業マンが優先するのは、「会社が指示する手数料の高い金融商品」と「手数料収入を短期間で稼ぐための回転売買推薦」です。
よく見てください。どこにも「顧客の投資成果」は出てきませんよね?
投資セミナーで得られるモノ
上記の証券会社の姿勢を前提に以下の説明をします。
彼らが投資セミナーを開催する目的は「1 口座獲得」「2 投資信託販売」です。
間違っても顧客を儲けさせる目的などありません。そんなことより手数料収入を上げることが第一。
彼らはそのためのトークをセミナーで展開し、その内容は主に「相場予測」に終始するでしょう。
投資をする者にとって常識的に「相場の予測」など天気予報にはるかに及ばない確率であり、ほとんど占いに近いモノなのに彼らは、さも「相場の専門家」「プロ」という肩書きで最もらしく持論を語ります。
セミナー参加者は、その占いレベルのモノを聞き、これから上がると錯覚した人が「口座開設」をし「金融商品を買う」のです。
どこに顧客の利益はあるのでしょう?参加する意味はあるんでしょうか?
少なくとも私がこれまで参加した投資セミナーで得るものは皆無でした。
当たるわけもない、どうでも良い相場予測という占いを聞かされて、「そうかこれから石油関連を買えば儲かるのか」とか「これからは人工知能銘柄だ!」というような気持ちにもなりませんでした。
私の頭の上に浮かんだのは、「それって一ヶ月後も同じ見通しですか?」という疑問です。
投資初心者の方にもなんとなくイメージできると思いますが、株式市場の動向など数日で変化します。一ヶ月後なんて景色が全く変わっていることはザラにあるのです。
投資は長期的な目線で行うものあり、一ヶ月後すら見通せない相場予測を根拠に金融商品を買うことはありえません。
良いでしょうか?
投資は相場予測でやるものではないのです!逆を言えば、相場予測が可能と言っている人間は信用してはいけません。そんなことがもし出来るのであれば圧倒的に儲けられる話であり、歴史上そんなことが出来た人間は存在しないのです。
罠2 ネット上にいる投資アドバイザーや投資顧問を名乗る人間を頼る
これは証券会社の投資セミナーと本質は同じ話。
ただ売るものが違うだけです。
この場合彼らが売るものは、彼らが発信する「値上がり株情報」やら「秘密の情報」というモノになります。
この時点でモノを知っている人なら「怪しい」と感じるでしょう。
相場予測などしたら負け
先ほども言いましたが、本質的に相場予測など不可能です。
これは数学的に証明されています。
ですが、相場の予想を語って「秘密の情報」と売り込む人間や、相場の動きをネタに金融商品販売トークを展開する人間も後を絶ちません。そして、それに乗せられる「自称投資家」も後を絶ちません。
この記事を読んでいる人は、肝に銘じましょう。
「相場予測を語る人間には近づくな!」
ということを
罠3 投資雑誌や〜ランキングを参考にする
「お手軽投資!」「不労所得!」「素人にも簡単!」「あなたも億万長者!」等々刺激的な文言で気を引き人気のある投資雑誌ですが、私は全く読んでいません。
理由は、そういう雑誌等に載っている情報はすでに古いですし、役に立たないからです。
投資は広く出回っている情報を元にやると失敗します。
「主婦が投資に興味を示し始めたらそこが天井だ」
ご存知でしょうか?投資の世界にはこのような言葉があるのです。
この言葉の意味は、「投資の世界からもっとも遠いと思われる主婦でさえ興味を持ったということは世の中の大半の人が興味を持っている」という意味になります。
皆が参加している、つまりもう皆買っているという状況でそれ以上の値上がりは期待できません。投資は、誰も買っていない時に買い、その後他人が買いに来た時に売るから利益が出るものなのです。
実際に合った私の経験でも、投資雑誌に「注目株!」として紹介されていた私の保有株がありました。しかし、その時既にその株は大きく値上がりした後だったのです。
私がその株を買ったのは3年前でした。その時の株価は300円ほど、そして、投資雑誌で紹介された時の株価は3000円です。私自身まだ成長する会社だと思って保有を続けていますが、300円から持っているのと、3000円で買うのではその投資の意味合いは全く違ってきます。
良いでしょうか。投資雑誌や皆が注目するようなランキングに載った時にはその株は既に旬を過ぎていることが多いのです。逆に皆が注目することで一時的に値上がりし、その後急落するということも往々にして起こります。
これも肝に銘じてください
「皆が注目するような公に出回っている情報を根拠に投資をすると失敗します」
罠4 プロにお任せという言葉を信用する
投資は人任せでは上手くいきません。
少なくとも投資対象のことを理解している必要があります。
人任せの態度で投資をすることほど危険なことはないのです。
特に、銀行、証券会社、保険会社、郵便局、等々の金融機関が言う「プロにお任せ」は信用しないようにしてください。
今、日本で販売されている投資信託の9割はロクでもないものです。ほぼ全てが損をする構造になっています。そして、その投資信託の中身や投資信託の9割ロクでもないという実態すら知らない金融機関の窓口販売員が”善意”で私たち一般人に勧めてきます。
金融機関で私たちが日常接する窓口スタッフは決して「投資のプロ」なんかではないですし、投資信託の中身を評価できるようなスタッフすらいません。
冒頭でご説明した通り、彼らが考えていることは金融商品の販売手数料ノルマだけということを絶対に忘れないでください。
罠5 複雑な金融商品に手を出す
投資初心者は、「オプション」とか「スキャルピング」とかいう聞きなれない難しい言葉からは距離をおいてください。
あと、「外債」とか「仕組債」とかもですね。
投資は複雑なことをする必要はありません。
逆に、容易に理解出来ない投資法は見えないリスクが隠れている可能性があります。損をした時に、なぜそうなったのか?が分からない状況になることほど怖いことはありません。
しかし、投資に関してはなぜか「複雑」で「難しい」ことほど信用される傾向にあります。
これは、投資が一般人からは遠い世界であると考えられていることが原因でしょう。
「難しいことをしなければ投資で利益を上げられない」と思い込んでいるのです。
私が保証しますが、決してそんなことはありません。シンプルな投資をすることでもきちんと利益を上げ続けられます。
難しいこと、複雑なことを勧めてくる人間からは距離を置いてください。往々にして、その人自体もその中身を理解していません。
以上、
「投資初心者が失敗する意外な原因5選」でした。
本当にこの5つの罠にはまる投資初心者は多いので、絶対に避けて下さいね。
私は投資初心者に有益と思われる情報を発信していますので、是非今後も読みに来て下さい。
以下に、投資に関しての基本を私がまとめました。中身は決して「相場予測」や「投資の秘密」などではないので、よろしく御願い致します 笑