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こんにちは、寺島です。
今回は、前回の記事を引き継いで「幸福」について別の角度から書いてみようと思います。
ご存知の通り、今ではYouTuberという職業も一般的に認知され、彼らの標榜する「やりたいことで生きていく」というフレーズも多くの人の琴線に響き、YouTubeへの参入者も最近は沢山見る様になってきました。
はい、そこで「やりたいことで生きていく」です。
これ、とても耳障りの良いフレーズですよね?
以前は駅の広告にもこのフレーズがデカデカと掲示されていて僕から見てもインパクトがありました。
このフレーズは、嫌々働いている人が多い現代日本人にダイレクトに響くフレーズだと思います。さぞ、あの印象的な広告には大きな反響があったことでしょう
「やりたいことで生きていく」
確かにそれは理想です。皆がそう生きられるのであれば最高。
しかし、同時に多くの人は、その理想を実現するためにはいくつかのハードルを超えなければいけないということを無意識のうちに感じていることでしょう。
「いや、そうは言っても現実はさ・・・」
「やりたいことや好きなことがお金にならないことも多いんだよ」
「そもそも、そこまでやりたいことや好きなことって無いんだけど・・・」
「あーあ、楽しいことないかなぁ・・・」
僕の周りでもこの様なことを言う人は多い。
特に、資産運用・投資で経済的自由を得たい!と考える人は最近増えてきていますが、その先、経済的自由を得てその後何をして生きるのか?がポッカリと抜け落ちている人が僕の体感で9割くらいはいる印象です。
「やりたいことで生きていく」ことが現実的に可能になっても、そもそも「やりたいこと」が無いという悲しい現実がそこには横たわっています。
「幸福」は”充実感”の中に
前回の記事で、「成功と幸福は違う」というお話をしました。
それを今回の「やりたいことで生きていく」の文脈で語ると、やりたいことが無いと幸福にはなれないということになります。
「経済的自由を達成し、アーリーリタイヤしました。以上」
みたいな人生に幸福はないのです。
何のために皆生きているのか?
お金のため?
息をして食べるため?
もし何となく上記の様に考えているのであれば、それこそ本末転倒なので、もう少し積極的な意味での「自分の人生」を考える必要があるでしょう。
「やりたいことで生きていく!」為に必要な3つの才能
さて、ということで「やりたいことで生きていく」為に必要な3つの才能について説明していこうと思います。
- 好きなことを見つける才能
- 没頭できる才能
- ブレない才能
結論から言えば上記の3つが「やりたいことで生きていく」為に必要な才能で、更にこの3つの才能は誰にでも備わっていると僕自身は考えています。
もし今あなたが「自分はこれらの才能を持っていない」と思うのであれば、それはただ単に眠っているだけ。
何によって眠らされているかって?
それは今の公教育によってですよ。(しかし、それはまた別のお話)
では、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
好きなことを見つける才能
子供を見て下さい。
子供は基本的に自分のやりたいことをやっていますよね?
好きなことも質問すれば子供は大抵すぐに答えられます。
つまり、好きなことを見つける才能は生まれながらに持っているのです。
しかし、僕たちは大人になると自分の好きなこと、やりたいことがよく分からなくなってしまう・・・
これはなぜでしょうか?
大きな原因として僕は以下の3つがあると考えています。
- やりたいことよりもやるべきことを優先される
- 空気を読むことを強要される
- バランスを優先される(とんがっていることはNG)
僕たちは、大人になっていく中で上記のことを自然と良いことと教えられます。
「周囲の空気を読んで、やるべきことをバランスよくやりましょう。」
これが社会から求められていることだと自然と理解して僕たちは育っていきます。
- 変に偏った興味を持ってはいけない。
- 皆と同じことができなければならない。
- 強く周囲に主張してはならない。
こんなことを無意識のうちに刷り込まれてしまう。
最近は評価が変わってきていますが、昔から何かにのめり込む人のことをオタクと称したり、周囲を気にせずに一つのことに没頭する人のことを変わった人と呼んできたのが今の社会です。
結果、僕たち大人は自分のやりたいことや好きなことがボンヤリ曖昧になっています。
好きなことを追求することを積極的に肯定されてこなかったからその感覚がよく分からないのです。
遊技場で「やりたいことをやっていいよ」と言われた時、小さい子供はすぐに動き出すのに、早い時期だと小学生くらいから立ち止まる子供が日本人には見られるという研究結果もあります。
それくらい根深い問題。
没頭できる才能
中々難しいですが、これを改善するには「何かにのめり込む」という経験を積むと良いかもしれません。寝ても冷めても考えてしまうことを時間を忘れてやるという経験を積むのです。
ご飯の時間が、とか
明日朝早いから、とか
一日中やるのは社会人としてちょっと・・・とか
考えない。
人の目とか時間とかを考えない。
1日中何かをやる経験をまず積むことで「やりたいこと」の感覚を掴めてくると思います。
コスパとかも考えてはいけません。
やりたいからやる、のです。
私達は子供の頃はこれができていたはず。
親にいい加減にしなさい!と怒られながらも遊び続けた経験が誰しもあるでしょう。
忘れているだけです。
そして、気づいた人もいるかもしれませんが、これはつまり「やりたいことで稼ぐ」という意識も邪魔になります。
「稼げるからやる」は本末転倒。それは今の嫌々やっている仕事と同じになります。
「時間もコスパも人の目も気にせずにやれることを見つける」
これが「やりたいことで生きる」ための本質的な要素です。
ヒカキンも言っていましたよね。
「僕の動画で100万人ぐらい笑っているって考えると、誰でもできることじゃないことをできているっていうことを考えると、そっちのほうが、なんかいい人生だったって思えるんじゃないかと思うんですよね」
ヒカキンの言葉から、「人を楽しませること」が彼のやりたいことだったのだと僕は解釈しています。その為には時間もコスパも人の目も気にならない。と
まずはこれを見つけることが必要になります。
ブレない才能
次に、何かに没頭したり自分の好きなことを世間へ表明すると必ずそれを否定する者が現れます。
- そんなにやってどうするの?
- 上には上がいるよ
- 何の意味があるの?
- 身体壊すよ
- 最近おかしいよ大丈夫?
- 社会人としてどうかと思う
- 等々
僕自身、自分でビジネスをすると決めた時やはり否定する意見を頂きました。
幸いにも一番身近な人物からは応援されたので華麗に無視できましたが、ドリームキラーと言われる未知の道へ踏み出す者へ善意からの否定的な言葉はほとんど必ず飛んでくると覚悟しましょう。
それでもブレてはいけません。
自分がこれだと決めた道は突き進む勇気が必要です。
時間やコスパ、周囲を気にせずやれる感覚を鍛え、時間を忘れて没頭し、そこに突き進む勇気を持つ。
これが、「やりたいことで生きていく」為に必要な3つの才能です。
そして、逆説的ですがこれが実現できれば自然とやりたいことで食べていくことができる様になります。稼ぐことを目的としないけど、時間やコスパを無視できることを追求する情熱を持てると必然的に稼げるというお話。
2つの土台
最後に上記3つの才能を発揮させやすくするための2つの土台について簡単に説明したいと思います。
- 幸福の感覚
- 最低限の金融資産ベース
まずは、「幸福」を感じる感覚、センスを子供の頃から磨いておくと良いでしょう。
何を善しとするのか、何を美しいと感じるのか、何を心地良いと感じるか、何を人生で大事にするか、これらの感覚を敏感にしておくことが必要です。
やりたいこと好きなことはこれらの感覚の上に存在し、感覚が鈍化していると誰かの価値観に感化されて自分を偽ってしまうこともあり得ます。
例えば、「ポジティブキャラでハイテンションであることが良いことだ!」とする価値観があるとします。それも有名な人がそれを主張していて賛同者も沢山いる、いわゆる成功者はこういうものだ!と誰もが言っている中、あなたはそこに疑問を持つことは出来るでしょうか?
他にも似た様な例で、ビジネス世界ではいわゆる意識高い系と呼ばれる一派がいますが、彼らの価値観に染まったグループの中、あなたはそこに疑問を持つことが出来るでしょうか?
自分の感覚が鈍っていると、容易くその環境や他人の感覚に染まってしまうのが人間です。
いつでもポジティブや意識高い系であることが間違っているとは言いませんが自分に合っている感覚であるか?はしっかりと吟味してもらいたい。
そもそも、自分の中の「幸福」がよく分からない状態では、やりたいことで生きていくことなど不可能になりますので。
最低限の金融資産という土台
次に、今の時代であれば取り敢えず土台としての金融資産がある方がチャレンジしやすいでしょう。
僕のクライアントからも、「お金の心配が減ってやっと自分のやりたいことに目が向いた」といったコメントをよくもらいます。
やはり、日々の生活や将来についてお金の不安がある状態では、心の余裕がなく視野が狭くなるのでしょう。
余裕を持つこと、将来の心配がなくなることが、「やりたいこと」を見つける土台になるのかな?と今の仕事をしながらよく思います。
以上
繰り返しになりますが、やりたいことを見つける為の3つの才能は皆持っています。しかし、その発現力が弱くなっている人が多いのが現代人の特徴です。
そこで、金融資産という土台の上に成り立つ精神的余裕と「自分の幸福感覚」を磨けていればその才能は自然と発揮されることでしょう。
ということで、土台となるお金のコントロール能力を身につけたい人は、まず以下のe-bookを読んでみて下さい。
それでは、また