こんにちは、マネートレーナの寺島です。
今回も前回から引き続いてLIFE SHIFTの時代というテーマで書いていこうと思います。
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今回は、「LIFE SHIFT時代を楽しく生きるために必要な3つの能力」について
現在、社会は大きく変化してきており、テクノロジーの急速な発展も相まって過去の生活様式、考え方ではこれからの時代に対応できないと思われます。
このサイトでは、これから訪れるであろう時代を「LIFE SHIFT時代」呼び、その時代を100歳に迫る長寿命化とそれに伴う金銭的問題、個人の幸福という視点で書いていこうと思っています。
ということで、僕が考えるLIFE SHIFT時代に必須と思われる3つの能力をご紹介。
- ファイナンス思考&投資能力
- 自分を知る能力
- 適切に発信する能力
の3つです。
これらは全部繋がっています。
どれが抜けてもLIFE SHIFT時代を楽しくは生きていけないでしょう。
それでは、今回は2「自分を知る能力」について
Contents
2「自分を知る能力」
LIFE SHIFT時代は、働き方も大きく変化します。
その要因は以下の2つ
- 長寿化により複数回の就業サイクル発生
- 財政的にも個人が長く稼ぐことが必要
要は、「生涯現役でよろしく!」という時代ですね 笑
さて、
この「生涯現役」という社会からの要請は、現状一般的には受け入れられない人が多いと思われます。
「65歳以上の老人になっても働き続けなければいけないのか!」
「いつまで酷使する気だ!」
「働き続けなければ生きていけない社会はおかしい!」
「過労死が死因の一位となる日も遠くない」
などなど・・・ネガティブな受け取られ方が普通でしょう。
これらの批判の根底には「労働=苦役」というイメージが染み付いています。
仕事は出来ればしたくない!
仕事なんかせず遊んで暮らしたい!
仕事はしんどいだけ!
生活のために仕方なく働くんだ!
上記のイメージの人が「老後お金が足りないので仕事を続けて下さい」
と言われた場合、生活のためにしんどい思いを死ぬまでするのか・・・と絶望的になる気持ちも理解できるところ。
私自身もこのような苦役のイメージの仕事を一生やれと言われたら勘弁してくれ!と思いますし、今すぐにでも辞めたいと思うと思います。
ということで、LIFE SHIFT時代を楽しく生きるためにはまず、この「労働=苦役」というイメージから脱しなければいけません。
仕事=人の役に立ち対価を頂くこと
”仕事”は、本来人の役に立ちその対価を頂くことです。
もっと本質的な視点で言えば、ビジネスは価値の交換なので、必要性に応じて自分が提供できるモノを提供しあえばビジネスは成立します。
決して、仕事で得る収入は苦しみに耐えた対価ではありません。
「耐える」というイメージも一般的な”仕事”にはこびり付いていますね。
人の役に立つことを提供すれば、対価を得られる。
シンプルなお話。
そして、それが本来の”仕事”です。
LIFE SHIFT時代の仕事の仕方、生涯現役でいるための仕事に対する考え方は、
「自分の好きなことで人の役に立って対価を得ていくこと」になります。
このパラダイムシフトが重要。
自分の好きなことで人の役に立てることを仕事にするのなら一生できそうじゃないですか?
だって、その仕事自体が楽しいやりたいことなんですから。
「好きなことを仕事に!」
というフレーズはどこかで聞いたことがありますが、僕がここで言いたいことは「やりたいようにやろうぜ!」とか「youtuber最高!」「サラリーマンはオワコン!」とかそんな表面的なフワフワしたことではないので若干ニュアンスが異なると解釈して下さい 笑
当然、仕事には責任が発生します。
好きなことを仕事にしても「しんどいこと」や「面倒なこと」はどうしても付いて回るのです。
でも、好きでやっている仕事に付随するシンドイことは乗り越えられる気がしませんか?
そのシンドイことを乗り越えることでより人に提供できるモノが大きくなることもあります。
そうなると頂く対価も大きくなる
好きこそ物の上手なれ
好きなことは強い
好きなことを追求した結果、世の中の大半の人よりも貴方はその分野が得意で深く知っている状態になるでしょう。
元々得意である必要はありません。
ただ、心から好きであることが大事。
本当に好きなことか?
ここで、やっと「自分のことを知る能力」に関連したお話。
あなたは一生やり続けたいと思えるような好きなことを直ぐに答えられるでしょうか?
思いつきではなく、ちゃんと自信を持って人に語れるような好きなことです。
冒頭の「生活のため」に好きでもない仕事を頑張ってしている人は、日々忙しく、自分のことを知る時間がありません。
仕方なく、やらなきゃいけないからやっていること。
自分の意志ではなく、必要に迫られてやらされていることに忙殺されています。
世の中を見回すと自分のことを知る時間と心の余裕がない人が大半。
自分は本当のところ何が好きなのか?がわかっていない人ばかり。
ここで、1「ファイナンス思考&投資能力」が効いてきます。
お金のため!生活のため!将来のため!という心の縛りからある程度解放されていれば自分のことを深く考える時間が取れるはず。
「取り敢えず、お金の問題を気にしなくて良いかなー」と思えれば自然と自分の好きなことに意識が向くはず。
これは人間の心理的にも当然のことです。
命の安全が確保されていない時に楽しいことを考えられないのと一緒。
金融資産を人生の早いうちから築き始める重要性
好きなことは早い時期からやれた方が良いですよね?
好きなことを追求してレベルアップしていくのにも時間がかかります。
そして、生涯稼ぐことを考えた時にそのハードルを始めから上げないことも大事です。
好きなことを仕事にして毎月50万円とか稼ぐのは結構大変。
自分にはそんな人様からお金を払ってもらう知識や技能はない!と思い込んでいる人は特に、数万円でもバイトとかではなく自分が提供するモノでお金を稼ぐことはイメージしずらいのではないでしょうか?
でも、月15万円とかなら多くの人が到達可能だと僕は思います。
今は、個人が稼ぐ方法も多くなってきていますし、何よりも何かを始めるコストが劇的に下がっていますので。
その際に生活費に足りない分を金融資産の運用益から補填できれば大きな余裕になるでしょう。
例えば、月生活費が25万円かかる人の場合、仕事で15万円稼ぎ、残りの10万円を金融資産の運用益から得られるなら楽に人生を送れます。元本は減らないので長生きリスクも気にしなくて良い。(追加で年金を受け取れる場合は、ここにプラス7万円〜18万円くらい乗っかります)
月10万円、年間120万円の税引き後の運用益を得るには3%の利回りで金融資産5000万円ほどが必要となります。
この金融資産5000万円を65歳時に築くには25歳から元本100万円、月積立3万円、年間利回り5%の複利運用で到達する計算。
実際のところ、この想定は比較的ゆるい条件です。
「ファイナンス思考&投資能力」を身につけた多くの人が実行可能な現実的な条件と考えてもらって構いません。
そして、もっとも重要なことは、この将来金融資産が生むであろう利益を想定できるなら若いうちから好きなことにフォーカス出来るということです。
65歳まで待つ必要はない。
将来不安が強いから人はリスクを取れなくなります。
将来不安だから現状維持意識が強くなり、視野が狭くなる。
将来をある程度楽観視出来るようになれば、リスクを取ることも怖く無くなり、結果的にリスクを取った方がより上手くいくことになるでしょう。
人生を楽しくするという意味でも若いうちから好きなことに没頭できる方が有意義だと思います。
そのための心理的足かせを「ファイナンス思考&投資能力」を身につけることで外すことが必要になります。
まとめ
LIFE SHIFT時代は、長期で稼ぎ続けることが最強の金銭的リスク回避手段です。
不確定な年金などの社会保障を当てにした人生設計は危険でしょう。(社会保障を完全に捨てろ!とは言ってません。今後も年金の減額と支給年齢引き上げは確実にありますので正確な計算が立たないという意味です。)
長く働くことの有効性は、一部で物議を醸した橘玲さんの「専業主婦は2億円損をする」という著書や、その他の著作でも主張されています。
これからの世の中では「引退」「老後」という単語は時代遅れになるでしょう。
早々に人的資本(=働いて稼ぐ能力)の活用を放棄することはそれだけ大きな機会損失になるんです。
それらを前提に私は、金融資産の運用をベースに余裕を持って好きなことで稼ぎましょうという提案をしています。
お金のために、生活のために働くのではなく、人生を充実させるために働く。
このパラダイムシフトをするために、まずお金のコントロール能力を身につける必要があります。
「自分を知る」という能力は実はとても深い能力です。
仕事の仕方や生活リズム、投資においても、自分に本当に適したやり方でやっていない場合はストレスになったり、上手くいかなかったりということが多く起こります。
ですので、余裕のない状況で”自分を知る”ことはとても難しいでしょう。誰かの受け売りをただ真似ているだけの人もよく見ます。
”本当に”好きなことでなければ一生はやり続けられません。
まず心理的な余裕を獲得することを考えてください。現代で言えば真っ先にお金の不安を払拭することです。
その先に「自分を知る」ヒントが見えてくるでしょう。
それでは、次回は3「適切に発信する能力」について書いていきます。
お読み頂きありがとうございました。