年収1,000万円のリスク

こんにちは、マネートレーナーの寺島です。

今回は、二回にわたって贅沢をしても良いお金持ちとしてはいけないお金持ち”について書いていきます。

 

世の中には、一時大金を持っても凋落してその後の人生でお金に困る人や、高年収でも全くお金が貯まらずいつもお金に困っている人がいます。

その上、お金に困りがちな高年収者はいつも忙しく気力も体力も消耗している傾向にあります。

一方で、安定した幸せなお金持ちもいる。

 

この違いは一体何でしょうか?

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それは、ズバリ”お金の管理能力=金融リテラシー”の違いです。

 

Contents

年収一千万円稼ぐ人の危機

「年収一千万円!」

大半のサラリーマンの憧れですね。国税庁によるとその割合は全体の約4%前後。

統計的にも狭き門です

 

さて、一般的なイメージでは年収一千万なんてなんでも買えるくらいのイメージがありますが、実態は世間が思うほど贅沢な暮らしではありませんし、将来安泰でもないということは知っているでしょうか?

逆に将来のことを考えると平均的な年収の一般人よりもお金に困る可能性を秘めている人がゴロゴロしているのが実は年収一千万円層であると言っても過言ではありません。

 

手取りは50万円台?

年収一千万円の人というと一般的には単純に12ヶ月で割って、月手取り額80万円くらいありそうと考えるかもしれませんが、実際には50万円〜60万円というところが多いと思います。

これは家族構成やボーナスの有無などで多少はブレますが、サラリーマンの場合は60万弱というところが実態ではないでしょうか?

以下で簡単に数字を並べます。

 

(条件は、独身の場合)

まず、一千万円の総所得から社会保険料と所得税、住民税などで年収に対して28%くらいは持っていかれます。

《1000×0.72=720万円》

この時点で手取りは720万円ほど。

ボーナスは結構企業によって違うのですが、仮に夏、冬合計120万円分はボーナスとします。

となると、月手取りは600万円÷12=50万円。(年棒制なら月60万円)

これが実際の手取り金額です。

「あれ?以外と年収一千万円の月給って少ないな」と思いませんか?

 

高固定費

年収一千万円ともなると多くの人は「自分がハイクラスに位置する」と自覚しています。金融機関も沢山お金を貸してくれますし、高年収者ターゲットの投資話など美味しそうな話もされるでしょう。

そうなると、顔を出してくるのが「プライド」と「贅沢」です。

以下でよくあるパターンをご紹介しましょう。

 

①タワーマンション購入(8000万円。30年ローン)

まず多くの人は大体家を買います。

これで月当たりのローン支払いは25万円ほど。タワーマンションはやはりステータスにもなりますし、5000万円を超えるローンを組めるのは高年収者の特権です。

②高級外車を買う(400万円諸経費別。金利2%、10年ローン)

彼らはBMW、ベンツなどをよく買いますね。

価格は人にもよりますが大体400万円前後。(レクサスとかポルシェ買う人もいますので、その場合はもっと高い)

これで月当たりのローン支払いは4万円ほど。プラス、車庫代(月3万円)、ガソリン代(1万円ハイオク)、車検や修理など外車は日本者に比べて30%くらいは割高になりますので追加で年間数十万円単位で出て行きます。

他にもクラブ通いやアクセサリー、スポーツクラブ、など固定で結構な出費をする人が多く見られますね。

それらを抜くとしても、上記の①、②だけで月(25+4+3+1=32万円)は大体固定費になってきます。

残りは、20万円ほど。

ここに、もしオシャレで美人な浪費家の奥さんがいた場合はもう家計は火の車。

計算した固定費に生活費は全く入っていないので、残り20万円なんてあっという間に吹っ飛びます。

これがよく見る典型的なパターン。

意外と年収1000万円層は貯蓄していません。

あっても数百万円くらいが多い。すぐに自分の年収なら貯められると思っているのでしょう。

 

下がったら墜落する人力飛行機

当たり前ですが

世間の年収1000万円の人のほとんどは自らの時間を使った労働収入によります。

当たり前のことを言っていますね。笑

 

しかし、これは大事な視点で、自分が動けなくなったら収入はなくなることを意味しています。

また、その自らの時間に対する対価も下がってはいけません。

いつまでもそのペースで働き続け、収入を落とさずに入られるのでしょうか?

イメージとして下に落ちると即死ぬ人力飛行機を考えてみましょう。

延々と全力で漕いで、休むことが出来ず、ひたすら上を目指していかないとすぐ下には死が待っている状態です。

この死のラインは先ほど計算した固定費で決まります。

ただ生きているだけでかかってくる動かせない支出が月に32万円ある・・・

さらに飲食含めた生活費はここに入ってないので、それを含めると最低でも固定費40万円はあるでしょう。

一人暮らしなら何とかやっていけるかもしれませんが、ここに家族がいると更にラインは上がります。

大体の場合、ほぼほぼ月の収支はバランスし、イメージの通り「落ちたら死のライン」はすぐ下にあるのです。

年収1,000万円でも、生活に余裕がない場合はザラにありますし、お金を適切に管理する能力も持ちません。

お金を稼ぐ能力と、管理する能力、お金を働かせる能力は全くの別物です。

 

さて、ここまでが年収1,000万円のリスクでした。

次回は、そんな危険な年収1,000万円にならないための処方箋です。

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