こんにちは、マネートレーナーの寺島です。
では、前回から続いて、贅沢をしても良いお金持ちとしてはいけないお金持ちについて。
世の中には、一時お金を持っても凋落してその後の人生でお金に困る人や、高年収でも全くお金が貯まらずいつもお金に困っている人がいます。
その上、お金に困りがちな高年収者はいつも忙しく気力も体力も消耗している傾向にあります。
一方で、安定した幸せなお金持ちもいる。
この違いは一体何でしょうか?
それはズバリ金融リテラシーの違いです。
固定費に注意する
前回、年収1,000万円前後の高年収者ほど高固定費で収入を自分の時間を消費して得る労働所得からしか得ていないことを指摘しました。
労働収入のみでの年収1,000万円前後の人は、実は一番忙しい人です。
彼らは常に高パフォーマンスを要求され、労働時間も一番長い傾向にあります。
このような人ほど、離脱厳禁で忙しく働き続ける必要があり、その一方でお金は貯まっていかない悪循環に陥るリスクがあるのです。
大体の場合、ある時期から苦しくなり気づいた時にはもう遅く取り返しはつかないパターン。
そんな大変なことにならないためには「固定費を上げすぎないこと」が重要です。
正確には、労働収入一杯の固定費まで上げないことに注意しなければいけません。
余裕を持って得られる労働収入&不労所得
身も蓋もないかもしれませんが「いくらの固定費が理想か?」は人それぞれです。
「支出が多いならより稼げば良いんだよ!」
というような常に自分にプレッシャーをかけて収入を上げていこう!という意識の高い人は高固定費の綱渡りも良いと思いますが、多くの人は自分の限界もある程度見えていて、今の年収を維持出来てほどほどで良いやという感じでしょう。
冒頭でも書きましたが、年収1,000万円前後は実は体力的、時間的に一番負担が大きい層でもあるので、消耗が早い人も散見されます。
そこで、固定費についての考え方をご提案。
まず、①余裕を持って働いて得られる労働収入を自分なりに考えてみてください。
(例えば、手取り年収400万円(総年収で500万円くらいなら今後も余裕を持って働いていけそう)
そして、②追加して不労所得を得るための資産とその運用から得られる収入を考えます。
仮に3000万円の資産があるとして、その3%の配当を得られる運用をしたとしましょう。年間の受け取り配当金は90万円(分かりやすいように税無視)です。
そうすると、①と②の合計490万円があなたが楽に得られる年間手取り金額となります。
これを12ヶ月で割ると一月当たり約40万円。更に余白を持たせるために7掛けにします。
となると、この例の場合月当たり約28万円までが許容できる固定費となります。
(ここで、3000万円の資産がなく運用も出来ない場合は、②の部分がなくなるので月当たりの許容固定費は23万円ほどまで落ちます。)
永続するお金持ちのルール
年収1,000万円は、一般的に高年収者であり憧れの対象です。
しかし、その収入を自分の時間の切り売り(労働による収入)からのみ得ている場合は、上記の通り大きなリスクが存在します。
「いつ働けなくなるか分からない」
「何かやりたいことが出来て独立したくなるかもしれない」
「家族が増えて価値観が変わるかもしれない」
「早めに悠々自適に暮らしたい」
未来には、たくさんの不確定要素があります。
しかし、高固定費になってしまった場合はその選択肢はことごとく制限されるでしょう。
「固定費を払うための収入を一生確保しなければならない」
この縛りは思いの外キツイもの。
何か新しい事へのチャレンジ、気持ちの変化等が起きた場合大体において収入の一時的落ち込みがあります。
しかし、高固定費の人の場合は一瞬たりとも収入の下落を許容できないため、その全てを諦めなければいけなくなるかもしれない。
では、将来の選択肢を多く持つためにどうすれば良いのか?
実は、労働収入がメインのお金持ちの多くは長続きしません。
(多くの場合は数年から10年ほどで続いても一代です)
逆に、長続きするお金持ちは、資産を持っているお金持ち。
上記の例の話に沿えば、②による収入の比率が高いお金持ちです。
つまり、固定費をほぼ全て②によって賄える範囲に収めると圧倒的な自由が手に入ります。
その為には、当たり前ですが資産がなければいけませんし、その資産を運用する必要がある。
古今東西、幸せなお金持ちになる方法は、まず労働収入を資産へ変換していき、その運用収入の範囲内に固定費を収めることです。
[参考記事]
年収1,000万円の高年収者であれば、数年の努力である程度まとまった資産は作れるでしょう。あとは、その運用を学び実践するだけです。
高年収にモノを言わせて一時の消費中心の生活で資産を築かなければ、将来かなり苦しいことになる可能性があります。
以上、年収1,000万円のリスクでした。
それでは、また
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