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こんにちは、寺島です。。
今回は、FPに投資相談をした場合によくあるアドバイスパターンをまとめていこうと思います。
これを読めば、あなたがFPに投資相談をしに行く時どんなことをFPは教えてくれるのか?を事前に知ることが出来るでしょう。
そして、事前にFPの種類と彼らの得意分野について把握しておけば、あなたのニーズに合致した投資相談先へまっすぐ向かえて無駄な労力を省くことが出来ます。
さて、早速本題へ行こうと思ったのですが、まず前提を共有しておいた方が話が分かりやすいと思うので少し前置きのお話をさせて下さい。
一般的に「投資の相談」と言ってもFPがどんなことをしてくれるのか?がよく分からない場合が多いと思われます。
僕のところへくる相談者も漠然とした感じで「投資の相談をしたいんですけどー・・・何をしてくれるんですか?」と言ってこられます。
そうです。相談者側も自分が何を具体的に教えて欲しいのかがよく分かっていない場合が非常に多いのです。
例えば
- 「貯蓄だけしていても仕方ないから投資を始めてみたい」
- 「とりあえず投資を始める手順を聞きたい」
- 「間違いのない投資方法を知りたい」
- 「自分は何に投資をすれば良いのか聞きたい」
- 「自分に最適な投資金額を知りたい」
みたいなパターンが多いように思います。
後、「投資をしたことはないが、自社株を結構まとまった額で持っているのでこれをどうしたら良いか聞きたい」みたいなパターンも多いです。
このような相談に対して僕たち専門家としても、ズバッと「今買うべき株はこれです!」
と言ってしまえれば良いのですが、投資に詳しければ詳しいほどそんな雑で乱暴なことは言えません(笑)
投資のことを聞きたい相談者のニーズは何となくは分かります。
要は明確に「投資先を明確に教えて欲しい」「儲かる方法を教えてくれ」というのがシンプルなニーズでしょう。
しかし、それに正面から答えることは良識的なアドバイザーであるほど出来なくなるというお話。(そもそも具体的な銘柄等を勧めることは法的に資格が必要ですが、この記事内容はそれともまた別の話。ちなみに僕は具体的な投資先には言及しないスタイルです。)
以上のような前提がある中で、改めまして以下の問いを考えていきましょう。
「FPは、投資相談で何を私たちにしてくれるのか?また、教えてくれるのか?」
そのFPの専門による
申し訳ないのですが、もう一つ前提のお話させて下さい。
一口にFP(ファイナンシャルプランナー)と言っても、それぞれ様々なバックグラウンドを持っています。
大まかに分類すると以下のような感じ
- 保険屋さん
- 証券マン
- 不動産屋さん
- 金融機関系
- 家計改善専門
- その他
当然、顧客の投資相談を受ける場合もFP達はそれぞれのバックグラウンドに沿った話をすることになります。
この二つ目の前提もきちんと意識しておきましょう。
保険屋さんパターン
はい、それではやっと本題。
そして、一番数としては多いFP(保険屋)のパターンからです。
彼らは保険を売ることで生活していますので、顧客から投資の相談を受けた場合も当然「保険」の話をしてきます。
「保険商品」の中には一般的な保障機能以外に「貯蓄・運用機能」をもつ保険商品がありますので、彼らが投資相談で話をしてくるのはそういった「貯蓄・運用機能」に特化した保険を勧めてくるのが通常になります。
よくあるのは「 外貨建て変額保険」とかですね。
その際の営業トークは「元本はある程度保障されている中で銀行へ預けているよりも圧倒的に良い利回りを得られる可能性があります!節税にもなりますし」
みたいな感じ。
投資や保険の仕組みがよく分からない相談者は、「節税にもなるらしいし利回りも銀行預金よりもマシなら良いかも。保険だから何となく安心だし」と契約するパターンが非常に多い。注意しましょう。(過去記事参照)
ちなみに、保険がバックグラウンドのFPの場合は基本に則って顧客の相談に乗る前にライフプランみたいなものを作る場合もありますが、ほとんど投資相談に役立てている様子はありません。(そもそも投資に詳しくないのでライフプランにおいてもどう当てはめれば良いか分かっていない人が多いです)
証券セールスマンパターン
次は、証券セールスがバックグラウンドのFP(IFA含む)のパターン。
彼らは有価証券を売ってなんぼなので、投資の相談はもちろん株や投資信託を勧めてきます。
一般的には「投資の相談」を考える場合、一番ニーズに合致しそうな相手ですよね。
しかし、彼らの実態は別に投資の専門家ではありません。(過去記事参照)
証券セールス系のFPは、あまりライフプランなどは作成しません。基本的に投資のことばかり、利回りの話ばかり。
また、顧客の保険や資産状況にもあまり興味を持ちません。興味の対象は「今、いくら投資に回せるのか?」
その際に問われる質問は「リスク許容度」です。
ざっくりした
- 積極的
- 中立
- 消極的
みたいな分類で雑に投資商品を勧めてきます。
勧めてくる投資信託等も、基本的に手数料が高く顧客にとって不利な商品が多いので気を付けましょう。
最近は、インデックス系の投信やETFなどをメインに勧めてくる良心的な人もいますが、インデックス投資は別にFPやIFAに教えてもらう必要もないくらい少し調べれば自力で出来る投資方法なので、僕は自力でやることをお勧めします。
注意点として、彼らは「今何を買えば良いか?」という直球で顧客ニーズに答えるようなことを言いますが、それは逆に注意すべきところです。
絶対にこれから上がる株など誰にも分かりませんし、顧客それぞれに合った投資方法はライフプラン等も考慮して総合的に投資金額や投資期間を考える必要があるので、単純に「何を買えば良いか」だけでは失敗する危険性がありますので気を付けましょう。
家計改善メインのパターン
次に、家計改善をメインとしたアドバイスに特化したFPがいます。
彼らは、節約方法や家計管理といった一般家庭に身近なお金の悩みを解決します!という分かりやすいサービスをうたっているFPです。
彼らの特徴はその分かりやすさ。特定の金融商品を売り込むことも少ないです(保険屋さんを兼務している場合も多いですが・・・)
昔ながらの「こまめに家電の電源を切りましょう。」から、今時の「ポイントサイトを上手く利用しましょう」や「サブスク(定期購入設定)を見直しましょう」などなど、ちょっとした節約テクニックを教えてくれる方々です。
一般的にFPを利用しようと考える人たちのFPに期待するものは、このような節約テクニックであることも多いのではないでしょうか?
マスコミもキャッシュレス云々と言ったテクノロジーに関わることや本質的にお金の知識とは関係のない話も何となくFPが詳しそうという認識でテレビにコメンテーターとして登場させています。
キャッシュレスに詳しいからと言って投資ができる人とは限りません。ただ、この逆は相関が強くあります。つまり、投資家は最近のテクノロジーや有利な取引に敏感である場合は多々あります。昨今のキャッシュレスの走りであるPayPayの話でも最も早く有利な取引の恩恵を受けたのはFPなんかではなく投資家達です。本来、キャッシュレスに詳しい人というのはこういう人ですね。
このような家計改善をメインとしたサービスを僕も否定するつもりはありません。
ただ、僕が色々見る限り、家計改善メインの人達は特別お金の知識があったり、投資に詳しかったりという例はほとんど見ません。
逆に、一般的に分かりにくいと思われている専門的なお金の知識や投資・資産運用の知識よりも生活に身近な節約、お小遣い稼ぎノウハウ、テクニックを分かりやすく紹介することに価値を置いているように見えます。
ですので、「投資の相談」を彼ら家計改善FPにした場合、一般論的な資産運用の話をするか、そもそも投資に否定的だったりします。恐らく、自分自身で投資をやった経験がないので、よく分からないというのが本音でしょう。
このタイプのFPに投資の相談をした場合、変な金融商品を勧誘される機会が少ないというメリットの反面、特に意味のある投資アドバイスなどは期待できないというパターンになりがち。 (投資よりも節約して手残りのお金を増やそうという話になりがち)
不動産屋パターン
はい、次は不動産屋さんがバックグラウンドのFPです。
彼らは、基本的に自宅購入関連の相談をメインに扱っているFPです。
結婚して子供ができたから家を買おうと考えて検索すると出てくるFPだったり、住宅フェアみたいなイベントで現場に出張してきているFPとかですね。
このFP達は言わずもがな不動産購入に特化しているので、投資の相談をしてもあまり実のある話は聞けないでしょう。勿論、自ら投資を行っている人もほとんどいません。(会社からワンルームマンションを買っている人はいる 笑)
中には、不動産投資を持ちかける人もいますが、その際も基本的に彼らの収益源は不動産を売った時の手数料になりますので彼らにとって有利な取引を持ち込みます。更に、彼らは金融機関との付き合いも頻繁にあり、住宅ローンを始めとした融資業務にもつなげて更なる利益を得ようとしてきます。
勿論、自宅を購入しようと考えた時にこのタイプのFPに相談するのは良いですが基本的に彼らも売りたい人です。中立的な話はあまり期待できません。個人的な考えですが、自宅を含めた不動産を買う際もあまりこのタイプのFPの言うことを信用しすぎるのも危険だと思います。
最後に、繰り返しますが不動産系FPも投資の相談はあまり期待できないと思って良いと思います。
金融機関(銀行や郵便局)パターン
では、金融機関関連のFPはどうでしょうか?
結論から言えば彼らもお金の専門家などではなく、ただ金融商品を売る人達です。
加えて言えば、彼らは自分たちが勧める金融商品の中身もよく分かっていません。会社からノルマ的に課された商品をただ機会的にセールスしているだけです。当然、投資なんて自分自身がやった経験はないです。
郵便局や大手銀行などで余計な金融商品販売や不正を働いていたという事件は記憶に新しいと思いますが、あれは氷山の一角です。金融機関はFPという肩書を社員達に取らせて中立的なお金の専門家という体で顧客へ余計な金融商品を販売していました。
そんな体たらくですから、よくお金や投資のことを知らない一般人が投資の相談を彼らにしに行った場合はまさにカモネギとなってしまうことでしょう。
基本的に、金融機関関連のFPへ投資の相談はやめておく方が賢明です。
真の投資相談を行えるFPは自ら投資をしている人
ここまで、意図せず投資の相談をFPにすることはあまり実りのある結果にならないという結論となってしまいました。(笑)
これで終わっては何となく気持ち悪いので、最後にもっとも有益な投資相談先となりうるFPについて触れておきましょう。
まず、「保険」や「証券」などの大枠のバックグラウンドは関係ありません。
関係するとしたらそのFP個人の経歴や資質です。
そして、その経歴や資質という部分を具体的に言うと、「自ら投資を行っており、それなりの期間で成果を出していること」と「経済や投資、その周辺についてよく勉強していること」となります。
要は、「きちんとした投資家である必要がある」ということですね。
当たり前ですが、「投資の相談」をするなら相手が投資家である必要があります。相手が金融商品のセールスマンや評論家ではいけないわけです。
以上、
「FP(ファイナンシャルプランナー)に投資の相談をした時のよくあるアドバイスパターンについて」でした
投資相談をしにいくのは別に構わないのですが、相手が何にインセンティブを持つ人なのか?はよく考えましょう。現状の金融業界はセールスに特化していますので、その意味であまり投資の相談先としては相応しくありません。
その中で、世のFPもご説明して来たように多くの金融系のバックグラウンドを持っています。つまり、彼らの収益源もそのセールスであることが大半になります。
是非、投資の相談をしに行く前によく相手のことを調べましょう。相談しても意味がなかったで済めばまだ良い方です。最悪は、相談してアドバイス通りにやって大損してしまったり、知らないうちに損が積み重なっていたというパターン。そして、僕が見る限りこのような最悪な例は非常に多く見受けられます。
気を付けましょう。
それでは、また