インデックス投資は持てる者の投資戦略であることを知っておこう

 

こんにちは、マネートレーナーの寺島です。

今回は、インデックス投資とはなんぞや?というお話。

 

「投資初心者向け」

「お手軽」

「簡単」

「鉄板投資法」

等々言われているインデックス投資。

しかしながら、投資についてよく知らない人の中には、たまに勘違いしている人がいますので今回はその点について確認しておきましょう。

 

インデックス投資でアーリーリタイヤや一攫千金は無理

はい、

「投資=人生一発逆転一攫千金」みたいに考えている人の夢を壊すようで申し訳ないのですが、インデックス投資はそんな逆転ホームランみたいな投資法ではありません。

僕のところにもたまに、「投資=大儲け!」というイメージを抱えたまま相談に来て、「最近、投資を考えていまして友人にインデックス投資をお勧めされたのですが、上手く行けば3年後に仕事辞めて生きていけますかね?」みたいなことを言う人がいます。

 

残念ながらそれは不可能。

この点に関しては、先日ちゅり男さんのブログでも言及されていました。

→「インデックス投資だけでアーリーリタイアというのは厳しい」

 

さて、インデックス投資で一攫千金や短期的なアーリーリタイヤが不可能な理由を端的に言いましょうか。

ズバリ、インデックス投資は、持てる者の投資法だからです!

持てる者、つまり既に大きな資産を持っている人向けの投資法ということですね。

元々、まだ資産をそれほど持っていない者向けの投資法ではないのです。

もう少し具体的に説明しましょう

 

資産形成期と資産維持期の投資法は別

インデックス投資で期待できる年間平均リターンはせいぜい5%ほど。

先ほど書いたように、元々は富裕層の資産維持&安定着実な増加を目的にした投資法がインデックス投資です。

お金をたくさん持っている人達が資金力に物を言わせて、彼らの資産管理人を通して世界中のアセットクラスを分散保有しリスク低減効果を狙ったのと基本は同じ。

彼ら富裕層の大きな目的は、リスクをとっての資産の急増ではなくインフレなどによる資産の目減りを防ぐこととリスクコントロールした上での安定着実な資産増加です。既に資産を持っている彼らがあえてリスクを取って増やす必要はないのです。

ということで、インデックス投資では一気に資産を増やすことは出来ません。

仮に年利5%複利の条件で初期資金が100万円、毎月5万円づつ投資し続けて夢の一億円達成までの必要期間は44年弱・・・

おじいちゃん、おばあちゃんになっちゃいますね!笑

この点から、今それほど資産を保有していない人でも老後資金の用意や20年以上先の人生の不確定要素を排除するためにインデックス投資を今からコツコツすることは有益ですが、短期的な資産形成や資産運用のみで生きていくなどの目的には適さないことが分かると思います。

 

資産形成期に関して

「資産形成期」とは、自分の人的資本や金融資本を運用して資産を大きくする時期のことです。

長期の期間を取ればインデックス投資でも資産形成は出来ますが、もっと短期で目的を達成したい場合は別の方法を用いる必要があります。

端的に言えば、たくさん稼げる仕事をすることと投資リスクを大きくとって資産増を早める必要がある。

そして、若い人の場合は自分の労働力(人的資本=稼ぐ期間やこれから稼げる金額)がまだまだ大きいので金融資本の方でもリスクを大きめに取ることが可能です。

つまり、若い人ほどインデックス投資以外のリスクも取りやすいと僕は考えています。

持たざる者の資産形成戦略に関しての詳細は次回の記事で

 

以上、

今回はインデックス投資は持てる者の投資法or長期に渡るある程度の資産形成を狙うには有益な投資法であって、持たざる者にとっての投資法ではないというお話でした。

インデックス投資のイメージは植物を育てるイメージです。

長い間世話をして見守り大きな木に育てるイメージ。インデックス投資を実践する人は気長にいきましょう。

 

次の記事では、資産形成期の持たざる者の戦略について書こうと思います、

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