こんにちは、マネートレーナーの寺島です。
突然ですが、あなたは自分の人生を自分らしく生きたいでしょうか?
こう聞かれれば恐らく9割くらいの人は、「もちろんそうだ!」と答えると思います。
では、今あなたは自分の人生を自分らしく生きているでしょうか?
こう聞かれると、恐らく9割くらいの人が「いや・・・」と答えに窮するでしょう。
このギャップはどこから生まれるのか?
皆、自分らしく生きたいと考えている一方で現実にはそうではない状態がこの世界には沢山あるようです。
Contents
思考の縛り
さて、そもそも「自分らしく」というのはどういう状態をいうのでしょう?
というのも、多くの人はそもそも自分自身の「自分らしく」がよく分かっていないように見えるからです。
- 何をしている時が一番自分らしいのか?
- 仕事をしている時?
- 家でゲームをしている時?
僕の場合は、好きな時に好きなだけ本を読んでいる時や、コンサルやセミナーで話をしている時に「自分らしい」と感じます。少なくとも充実している感覚がある。
一方で、セミナーやコンサルの為の資料作成や細々した事務作業などはとても苦痛です。自分らしくないと感じるし、後回しにしたい、やりたくない、死にたい。ホント気が重い・・
僕の場合、事務作業中心の仕事だと死にたくなります。(実際、過去事務職を辞めてますし)
その点、今の僕の仕事は死にたくなる事務作業以外の自分らしい時間の比率が高いから満足できているとしみじみ思います。
はい、ちょっと小難しい話に聞こえると思いますが、是非これを読んでいるあなたも自分の「自分らしい」時間を考えてみてください。よく分からなければ「時間が気にならず充実している時間」を思う浮かべると良いでしょう。また、逆に自分らしくない時間についても考えて欲しいと思います。
はい、ここまで「自分らしく」がよく分からない現代人の話でした。
そこで次の問い。
この「自分らしく」迷子はなぜ多いのか?
ちょっと抽象度の高いこの問いについて、この記事では便宜上大まかに2つに分解して考えます。
- 教育の問題
- 金銭的な問題
まず、教育の問題。
この問題は、より根本的な問題です。
端的に言えば、「自分らしく」をこれまで受けてきた私達の教育によって抑圧、又は殺されている可能性があります。いわゆる「出る杭は打たれる」や「空気を読む」「協調を強制される」等々。私達は基本的にこれまで受けてきた教育において個性を発揮することは基本的に求められてきませんでした。この結果、「自分らしく」よりも周囲の空気を読むことや場を乱さないこと協調することに重点が置かれた思考回路になっています。そして、私達は「自分で何かを始めること」自体もこれまでの教育で許可、推奨されてきませんでした。多くの場合、周りの大人が良かれと考えて決めたレールの上を過不足なく進むことを求められてきています。
誰の人生なのか?
もしかしたら、あなたは誰か他人の人生を生きているのかもしれません。(典型例は親)
小さな子供達は自由に好き勝手遊んでいますよね?
しかし、ある研究によると「好きなことをして遊んでいいよ」と言われてフリーズしてしまう子供が既に小学校低学年から見られるといいます。自分の子供が「自由にしていいよ」と言われてフリーズする様はあまり見たくないですね
次に金銭的な問題
一見、こちらはより単純な話に見えるでしょう。
お金は私たちに選択肢を与えてくれるものです。やりたいと思ったことを好きな時に出来るようにしてくれるのがお金というモノ。シンプルにお金がないと出来ないことがある ということです。
独立起業や何か新しいことにチャレンジするにも手元にある程度のお金がないと一歩踏み出せないということは多々あります。この理由は想像しやすいでしょう。
しかし、そんな物理的なお金による縛りよりも無意識の思考停止を伴う心理的縛りの方がより大きなお金の問題です。お金による限界を無意識に考えて判断してしまうことがより深刻な問題と言えます。
例えば
- 何かを始める時に無意識的に自分の選択肢を狭めてしまう。
- チャレンジしたことを早々に諦めてしまう。
- 思考・視野が狭くなる。
- 目先の利益を考えて外の世界を考えられなくなる。
- 漠然とした不安感がある。
- 思考が小さくなる
こんな心理的状態だと、「自分らしく」なんかを考える余裕が無くなります。
お金の縛りの中で自分の見える世界だけで生きることになり、目先の生活を維持することに精一杯。自分自身の充実感とかは二の次になってしまう。
このように、これまでの教育と金銭的な問題の二重の縛りによって「自分らしく」を失っているのが今の時代であり、私達だと言えるでしょう。
感度と思考を広げる訓練をする
ここまで書いてきたように、「自分らしさ」を取り戻すことは簡単ではありません。
しかし、100%取り戻せると僕は信じています。
その為の方策が取り敢えず”今”はお金の勉強をすることです。
先ほど挙げた問題のうち「金銭的な問題」から解決するアプローチ。
無意識的にお金に縛られた思考では視野が広がりませんしネガティブな方向にどうしても流れてしまいます。
僕自身の経験からも、お金の問題に思い悩むことを止めると自然と前向きになり「なんとかなるさ」とポジティブな想像力が広がりました。「取り敢えず目先はなんとかなるしやってみるか」という前向きな行動にも繋がるのです。
(以下、参考記事)
→毎月5万4000円を市民に配り続けた結果何が起こったのか?という記録
→「お金よりも時間的な余裕が大事」と考える人の方がやりがいのある仕事を見つけ幸せになれると判明
これらの記事ではベーシックインカムによって時間に余裕ができて満足度が上がったという話をしていますが、本質は同じ様に思います。要は、お金の問題を解決(心理的にでも)すれば時間も心も余裕が生まれ人は創造的思考ができる様になるし、チャレンジしやすくなるということが示唆されています。
多くの場合、現実を変えたくても行動に繋がらないから現実が変わりません。
お金の無意識の縛りはあなたを悩ませるだけ悩ませて行動を縛ります。
ですから、まずお金の縛りから解放されましょう。
その為に敵(お金)を知るのです。
ここでよく勘違いされるのですが、お金の縛りからの解放といっても実際に大金持ちになる必要はありません。
将来的なお金に関する不安感や、無力感、恐怖感を取り除けばよいだけなので、適切に学べば早期に心理的なお金の縛りからは解放されます。(具体的には資本主義の理屈、会計的思考、投資の理屈などを学びます)
そして、お金の心理的縛りから解放されてきて初めて普通の人は「教育の問題」にも切り込むことが出来ると僕は考えています。
具体的には「チャレンジする心」や「楽しみを見つける心」「時間を忘れて没頭できる心」を思い出し、鍛えて、子供の頃の自分に帰る訓練をします。
お金のことを考えず(もしくはある程度計算が立った状態で)、チャレンジしたり、楽しみに没頭したり、といったことを実践していくと少しづつ「自分らしさ」が顔を出してくるでしょう。
ごく少数、ここまで説明してきたお金の縛りについてのアプローチを経ないで直接ここ(教育問題)を克服する人がいますが、通常は中々難しいと思います。
普通はお金の問題を無視して無制限なチャレンジなんて出来ないですし、破天荒な行動を続けることは難しいでしょう。僕の知り合いでも一部の〇〇ガイが圧倒的なエネルギーでそれを実行していますが、彼らはモンスターであって別人種と考えるべきです。普通は借金3億抱えながらこれまでと違う分野へチャレンジなんて出来ないはず。そして、彼らのような圧倒的なエネルギーで既に「自分らしさ」を保有している人種は逆にお金の勉強など必要ないと思います。
お金の勉強は今だからこそ必要
最後に、なぜ”今”お金の勉強をすべきか?について。
正直いって、僕は今後20年、30年先にお金の知識は今ほど必要ないと考えています。
そもそもお金自体の価値が減り続けている現状があり、資本主義の世界も今後過渡期を迎えるでしょう。(もしかしたらもう過渡期なのかも)
(参考)
しかし、”今”という時代に限ればまだまだ必要な知識ですし、これから先の時代を理解しついて行くためにも必須な知識なのは間違いない。
つまり、”今”お金の知識を学ぶことは今の時代を理解することに繋がり、今の時代をある程度理解できていれば「個人」は生き易くなるというロジック。
そして、今の時代を理解出来ているということは、今後変化して行く時代の方向性にも当たりを付けられるようになり、長期的に生き易くなるはず・・という仮説を僕は立てています。
そうです、時代を理解するためにお金の勉強を”今”しましょうと僕は言っていて、更に次の時代に有利なポジションに付ける人材として「自分らしさ」を発揮出来ている人間が有望だろう という仮説のもと一石二鳥の方法をこの記事では主張したいのです。
早くお金の問題から解放されて「自分らしさ」を発揮できる人になるほど人生は楽しくなりますし、次の時代にも生きやすい人であることでしょう。
それでは、また!
何から始めたらいいか分からない人は「問い合わせ」から連絡をくれれば何かしらの指針は示せますのでお気軽に。