Contents
こんにちは、寺島です。
僕はいつも「投資をした方がいいですよ」と多くの人に言っていて、その辺の主婦とかにも「まだ投資してないの?」と煽る勢いの人間なのですが(笑)、世の中には投資なんて全く必要ない人間がいることもきちんと認識しています。
今回は、そんな金融投資が必要ない人について書いていこうと思います。
あなたは、人生の必要経費を全て労働収入のみでまかなえるでしょうか?
そもそも、投資が必要な人とはどんな人でしょう?
色々な意見があると思いますが、端的に言えば「人生の必要経費を労働収入のみでまかなえない人には金融投資が必要だ」となるかと思います。
要は、生涯で働いて稼ぐ金額に不安がある人は金融投資をした方がいいですよというお話。
詳細は省きますが、一昔前の日本はこの点(金融投資)を個人ではなく国や会社という公的な存在がフォローしてくれていました。僕の親世代の多くは特に個人で金融投資などしていないですが世界的に見ても裕福な人生を送っているのがその証拠です。
一方で、僕達の世代(今50歳以下)は、この公的な金融投資フォローがなくなり自力でなんとかしなければいけない状況に置かれています。「僕たちは日本が高度成長期にあった前世代とは違って若いうちから労働収入以外での資産形成を考える必要がある」というのが僕がいつも主張していることの根拠の一つです。
労働収入には期限がある(定年)
そして、皆さんご存知の通り労働収入を得るには期限があります。
そう、定年です。現状、社会的に65歳が現役で十分な収入が得られる限度になっています。それ以上の年齢になれば働くことは出来ますが収入が大きく下がる可能性が高いのが現状。
これら諸々の理由により、僕は「今の時代多くの人には金融投資が必要だ」と主張しています。
金融投資が必要ない人
はい、やっとこの記事のテーマに辿り着きました。(笑)
シンプルに言えば、上記の条件に当てはまらない人が「金融投資が必要ない人」と言えます。
つまり、人生の必要経費を自力で稼ぐことが出来る人(長生きリスクも含めた)は、別に金融投資は必要ないのです。
もうちょっと突っ込んで考察しましょうか。
この自力で稼ぐという条件には大きく分けて2つのタイプが考えられます。
- 労働単価が高く支出が抑制的なタイプ
- 生涯にわたって必要なだけ稼ぎ続けることが出来るタイプ
です。
1のタイプは、いわゆる「高年収エリートサラリーマン」のイメージです。
年収2000万円超えを一定期間継続できるなら、それなりの支出レベルでも通常人生でお金に困ることはほぼないでしょう。(1000万円台では支出レベルによっては厳しい)
「抑制的な支出」という条件は、常識的なレベルの贅沢という枷を嵌めたかったからであって逆に言えば異常な散財やギャンブルなどを過剰にやらなければ基本的には2000万円以上の年収を維持できれば問題はないでしょう。
1のタイプは高年収な分、労働負荷が非常に高い人が多いです。
ですので、その年収レベルを長期で維持することはとても難しいでしょう。高い専門性などを発揮してその分野の権威やネームバリューを得て企業のアドバイザーや何らかの外部顧問みたいなポジションに落ち着けば楽に収入を得続けられる例もありますが、普通はサラリーマンなので結構大変だと思われます。
次は、2のタイプ。
このタイプは、いわゆる天職というモノを得ているタイプで生涯にわたってやりたい仕事があってその仕事している時間が充実しており、その仕事提供することで相応の対価を得ている人です。当然定年はありません。生涯現役。
彼らは必要な時に必要なだけ稼ぐことが可能です。その際に1のタイプのような消耗はしません。収入額という点で言えばピンキリでそれこそ年収数千万円というレベルの人もいますし、数百万円という人もいます。ただし、数百万円という年収の人も特にお金に困っているという例は少なく、お金がなくなれば仕事をして必要な分を稼げば良いと考えている人が多いでしょう。結構楽しく生きているのもこのタイプの特徴です。
生涯で稼ぐお金を式にすると以下のようになります。
生涯で稼ぐお金=単価(年収)×年数(労働期間)
戦略の方向性としては単価で攻めるか、年数を稼ぐかというお話。
どちらを重視するべきか?というと個人的には年数を稼ぐことを考える戦略が良いと思っています。
その年数を稼ぐというのも、一般的にイメージされるような苦役としての仕事を嫌嫌長年続けるのではなく、やり甲斐と充実感を持った仕事を生涯にわたってやる天職を得る方向性です。
この意味で、若いうちから自分の天職は何か?を意識することを僕はお勧めしています。
まとめ
以上
金融投資の必要がない人はどんな人か?という記事でした。
結論を繰り返しますと、自力で大きく長く稼げる人なら金融投資をしなくても問題ないということになります。逆を言えば、年収がそれほど高くなく一般的な定年を想定した働き方の人は金融投資は必須ということ
僕がお会いした顧客の中にも、こういう人はいて
本人は「投資を始めたい」と言っているけど、資産状況等(数億レベルで既に持っているとか)を見ると特に今後本人がお金に困る可能性もないし、なんのために投資を始めるのか?がいまいちはっきりしないという例です。
そんな時、僕は相談者へ真正面からこれを問います。
「今のままでも特にお金の面で心配はないと思いますが、なんのために投資をするのですか?」と
その時の答えは様々です。個別具体的な話になってくるので詳細は割愛しますが、こういう人は少ないですが存在して、特に本人も投資をする必要性がないと自覚すれば結果的に投資はやらないという結論になることもあります。
一例ですが、「投資自体が楽しいからやる」というのはシンプルで良い理由でしょう。僕も今この気持ちで投資をしています。これは「人生の必要経費」とはまた別の目的の投資をする動機なのです。
個人的には、出来れば早めに「人生の必要経費をまかなう」という目的の金融投資は卒業して欲しいと思っています。
そうです、僕の仕事の入り口は「皆、投資を始めよう」なのですが、本来のミッションは「金融投資の必要がない人を世の中にたくさん増やす」なのです。
なんか矛盾したことを言っているようですが、僕の中ではしっかり筋が通っていますので次回の記事をお待ちください(笑)
次の記事は、この「人生の必要経費をまかなう」目的の金融投資からの卒業について書く予定です。
それでは、また次回