こんにちは、マネートレーナーの寺島です。
今回は「情報の取捨選択」について
現代は、変化の時代です。
テクノロジーの発展により、一昔前とは変化のスピードが段違いになり、今まで常識とされていたことが数年、いや数ヶ月という単位で目まぐるしく変わっていっていく時代を僕たちは生きています。
「情報」に関しても過去は「情報」を得ること自体に価値がありました。
「情報」自体に価値があったのです。
しかし、現代は単なる「情報」の価値はどんどん下がってきています。
インターネット等の発展により、情報の流通コストは劇的に下がりました。昔はメディアを持った大手しか情報を発信できませんでしたが、今や個人も気軽に情報を流せる時代です。(あなたもこの記事を読んでいますしね)
情報の流通コストが下がった結果、相対的に”情報の価値”は下がりました。
確認するまでもなく、現代を生きる僕たちの周囲には無料の情報が氾濫していますね。
ビジネスにおいても、過去はソリューション(解決策)、ノウハウという「情報」が重要でした。しかし、今やその価値は暴落しています。(低コストで便利なアプリ等が今はたくさんあります)
必要な情報やソリューションは低コストで探し出せるのが現代。これはいずれゼロに近づくでしょう。
今の時代、後生大事に「ノウハウ」や「情報」を抱え込むことにほとんど意味はありません。
世界に繋がった手元の端末をチョチョッと弄れば、情報は出てくる。
僕自身も昔は有料で発信していた「お金の知識」や「投資の知識」などを、今は出し惜しみすることなくタダで出しています。(話が少しそれますが、無料の情報の質がその人の信頼に繋がるようになってきています。そして、現代は「お金持ち」よりも「信頼持ち」がファイナンスの面でも重要になってきています)
情報の価値が低くなったから、逆に”自分に最適な情報”の価値が高くなった
「情報」自体に色はありません。
「情報」の価値も前述の通りゼロに近づいていくでしょう。
ある人にとって有益な情報もある人にとってはどうでも良い。
この当たり前のことがはっきりしてき来るのです。
ただその結果、逆説的ですが”自分にとって本当に有益な情報”は見つけづらくなってきています。
簡単に言ってしまえば、余計なノイズが多いのです。
自分にとってどうでも良い「情報」が大量に氾濫しているので、その処理で頭がフリーズしている感じ。
僕の専門の「投資・資産運用」の世界でも世間に流れている情報の9割以上がノイズです。
誰にとっても価値を持たない情報がとても多い。そして、それはそれっぽい姿をしているので前提知識がないとその情報の本質を見破ることも困難。
現代は情報の価値が劇的に下がった結果、自分にとって有益な情報を見つけ、解釈する能力の重要性が劇的に上がっている時代と言えるでしょう。
同じ情報をどう解釈するか?
それが自分にとってどういう意味があるか?
更に「自分の文脈」に沿ってどう繋げると有益なのか?
これらを識別する能力を鍛えることを僕は「目を鍛える」と言っています。
自分にとって有益な情報を見分け、世の中のノイズを除去して世界の大きな動きを見分ける「目」を鍛える。
現代は、「目」が悪いと簡単に騙されたり、知らないうちに損を被る可能性が高いことにも注意しましょう。
情報は気軽に手に入りますが、その中には人を騙す目的の情報や間違った情報も大量に含まれていますので。
まとめ
是非、あなたも「目」を鍛えて下さい。
今後、確実に情報の取捨選択の差が大きな格差につながっていきます。
人任せにしていては、「目」は鍛えられません。
資産運用の世界でも、「私お金のことはよく分からなくて・・・」という人が沢山います。その意識のままではその人の「目」が鍛えられることはないでしょう。
少しでも自分で知ろうとする意識が大事。
- 人任せ
- 難しそうだから無知なままで良い
という人の「目」は一向に鍛えられません。
「目」を鍛えられる人は、何事にも好奇心を持ち、自分ごととして考えられる人です。
資産運用の世界で言えば、いわゆる「自己責任」を取れる人。逆に、すぐ人のせいにする癖のある人の「目」は確実に悪いと言えるでしょう。
以上、
「自分の目を鍛えることが重要な時代」という話でした。
自分自身の「目」を鍛えることが最重要ですが、予備的に自分に合った情報を選別し分かりやすく並べてくれる相談先(キュレーション的な)を確保しておくことも一つの方法かも知れません。もし、そんな相談先、メンターを見つけられればラッキーですね。
それでは、また
※自分に最適な情報を見分ける為の考え方や方法論を今後もこのブログでは発信していこうと思います。