本当の節約主婦になりたかったらちゃんと金融知識を学ぼう

Contents

こんにちは、マネートレーナの寺島です。

今回は、一家の家計を預かる奥様に身につけてもらいたいお金のお話。

「節約ブログ」「主婦ブログ」「家計管理ブログ」などなど奥様達の書くマネー記事は世の中に多いですが、中には勘違いや間違った知識を拡散している例も多い印象。

 

勘違い1「目先の細かい節約に注力する」

「セール時間帯を狙うやまとめ買いなどの食費を抑える買い物ノウハウ記事」

「電源をこまめに切る等の細かい光熱費節約記事」

「各種ポイント獲得記事」

「お小遣い(旦那)コントロール記事(愚痴含む)」

等々

まず多いのが、このような節約ノウハウ記事ですね。

結論から言いますと、このタイプの節約ノウハウは基本的に継続が必要で率直に言うと労力に対してリターンが低いものが多いです。

細々したこの手の節約方法が好きでやり続けられる人なら良いでしょうが、多くの場合続けられない人が多いと思います。

「確かに実行できれば結果は出やすいけど、普通はやり続けられないしそのリターンも小さい」

これがこの節約ノウハウ記事の特徴です。

 

金融知識を応用した場合

では、「家計の節約」について金融知識を応用して考えてみるとどうなるか?

金融の視点から言えば、まず手をつけるべきは固定費です。

つまり、家賃や自動車関連費、携帯代、保険料、インターネット代、水光熱費の基本料金部分、等々毎月定額で出て行く大きなお金のことです。

僕がみた限り、一部の節約ノウハウ記事ではポイント活動記事や日々の節約献立の記事を書きつつ、携帯代は月一万円(夫婦でなので2倍)だったり去年新車購入していたり、インターネット代が1万弱もかかっていたり、謎に水光熱費が高かったり(月三万〜四万など)と根本的な部分に手は付けられていないパターンが散見されます。

仮に、携帯代が半分になれば日々の細々した節約の1ヶ月分とかと同等の節約金額になりますね。

固定費の見直しの良い点は、一回面倒な手続きを踏むだけでその後は特に労力がかからずに節約効果が持続する点にあります。

いわゆるコスパの良い節約法と言えるでしょう。

対して、日々の細々系節約ノウハウは、労力が常にかかり、それが好きだったり上手く習慣化まで出来るならその節約効果は続きますが、気をぬくとすぐに元に戻ってしまいます。更に、固定費系の節約よりも金額も小さいのでまさにチリも積もれば的な方法・・・性格を選ぶでしょうね(僕には無理です 笑)

また、大きな固定費に関しては感情が邪魔しているケースもよく見かけます。

「とにかく家を(車を)買いたい!所有したい!」

「大手キャリア以外の携帯会社は不安」

「水光熱費の見直しが面倒」

「保険にとりあえず入っていると安心!」

みたいな感じです。

感情は僕も大事にすべきと思いますが、ことお金の問題に関してはまず「冷静で客観的な目」を持った判断の上に感情を乗せるべきです。

「車を持つことのデメリットも知っているし、レンタカー、カーシェア、タクシーなどの代替手段も十分検討した。それでも、自分は車を買いたい!それも、先々のコストに対して、車を持つことの利便性や感情的満足感がバランスする車種選びもしているので絶対に後悔しない!」

 

これくらい言えるなら別に経済面ではマイナスでも車は購入すべきだと思います。

最終的には感情を優先すべき。

しかし、繰り返しになりますがいきなり感情のみで判断することはオススメしません。

 

勘違い2「保険を体験談から語る」

保険について。

「思いがけない病気で医療費が大きくかかったけど、保険に入っていたから助かった」

「子供の教育費を確実に貯められたから保険はオススメ」

「怪我をして仕事を休んでしまったけど、保険のおかげでむしろ得をした」

このように、よく本人の体験談から(本当かどうかは知りませんが・・・)保険の有り難みを語る記事を見かけます。

断言しますが、この手の記事は根本的に間違っています。

そもそも「保険」という金融商品は、契約者全体で言えば確実にマイナスになるように設計されている商品です。

つまり、万人に利益のあるものでは決してないということです。

では、どういう人が保険から利益を得られるのか?というと、「保険契約してから短期間で不幸にあった人」という非常に狭い条件が付きます。

例えば、

保険に入ってから一年後に大きな病気になってしまった人は保険のメリットを大きく得られます。

この人は、多分「保険に入っていて良かった!あなたも入っておいた方がいいですよ」と周りの人に言うでしょう。

一方で、

保険に入って10年後に病気になって一週間入院した人はどうでしょう?

この人の場合、一週間の入院で仮に保険金を貰えたとしても数万円です。

しかし、これまでの10年間で支払ってきた保険料はおそらく数十万円。

トータルではマイナスになっているはず。

 

繰り返しになりますが、「保険」という金融商品は契約者トータルで見ればマイナスになるように設計されています。

これはつまり、多くの場合損失で終わる金融商品であって一部の不幸な人がその不幸(当選!)と引き換えにお金を得るモノというのが実態と言えます。

 

金融知識を応用した場合

既に説明しましたが、「保険」は基本的に損をするものです。

もし、契約を考えるならそこには期待値という概念を持ち込む必要があります。

期待値とは、自分の支払う金額に対してどれくらいの戻りがあるか?という考え方です。

 

10人の人が100円を場に出して、ジャンケンをする状況を考えてみましょう。

この時に、一人の勝者が場に出された1000円全てを得られるなら、そこは期待値1と言います。

対して、同じ条件で一人の勝者が500円しか得られない場なら期待値0.5となります。(この場合残りの500円は場所代として消える)

この話を「保険」に適用すると、保険会社は彼らの取り分(ジャンケンゲームでいう場所代)を公開していませんが、大体半分前後は持っていっているのではないか?と言われています。

つまり、期待値で言えば半分以下。

100円支払えばいつも50円しか得られない場ということです。

やればやるほど損をしていく。

 

保険に入るかどうか?を考えるならこれを前提に考えなければいけない。

細かい点は他にも色々あるんですが、全部語ると非常に長くなるので結論だけ言っておくと。

保険について、僕が言える結論は「万が一の確率だけど、もし起こったら致命的な金銭的ダメージを受ける事象には保険をかけておきましょう」ということになっています。

これ以外の保険は基本的に必要ありません。

あとは、感情の問題。

どうしても保険に入っておきたい人も、最低限ここで書いた期待値の話くらいは知っておいて損はないでしょう。

それでも「保険に入っている方が安心だ」と感情が言うならそれも良いでしょう。

順調に損をしていっても、不幸に当たって当選しても、その人は後悔しないと思います。

 

基本的な金融知識を持っておいた方が圧倒的に効率的

他にも多くの点ツッコむ所がありましたが、今回はこんなところで。

いずれにせよ、この手の主婦ブログを見ていて思うのはまともな金融知識を学んでおけばもっと楽に手元にお金は残りますし、家計改善!なんて力まなくても労力は少なく済むのになぁということ。

更に、手元のお金を将来的に増やしていくという投資、資産運用という点に関してもまず基本を学んでおけば間違いのない一歩が踏み出せると思います。(多くのブログは投資、資産運用は手を出していません)

家計管理ブログ、主婦ブログ、節約ブログ等々は、全般的にこの「お金を増やしてく」という分野には全く疎い印象。

たまに書いていても、恐らく聞きかじったインデックス投資みたいなことや、idecoなどの非課税制度を勧めるくらい。

ブログ等で発信していくにしても、ちゃんと金融知識を持って書く方が信頼感がありますし、「保険を勧める」みたいな読者によっては損をさせるモノも注意点等を書けるようになります。

僕はずっと言っていますが、今の時代は「金融知識」や「投資の知識」は必須事項です。

知っていて損はない。

いわんや情報発信者をや

です(笑)

 

それでは、また!

よろしければFacebookも

最新情報をお届けします

Twitterが一番発信多いかも

おすすめの記事