投資における平均点を知っておこう(投資詐欺に合わないために)

こんにちは、マネートレーナーの寺島です。

今回は、投資の平均点についてのお話。

 

あなたは、投資の世界の平均点について考えたことがあるでしょうか?

もし、この平均点について知らなかったり、考えたことがなかったとしたら、残念ながらあなたは投資で損する可能性が非常に高いと言えます。

その理由は、後々お話するとしてまず学生時代を思い出してみましょう。

 

誰しも学生時代に学力テストを受けたと思います。

その際に、「平均点」や「偏差値50(SSとかいう表現もあった)」というモノが登場したことは、よく覚えているでしょう。懐かしいですね。

ご存知の通り、それらは「全体の中で自分がどの位置にいるか?」を確認するための参考値として機能します。

そして、その基準よりも上であれば、「優秀!」と評価されたり、それよりも下であれば「劣等生!」と冷徹に評価されてしまう。思い出したくもないですね・・・

ということで、タイトルの通り、実は同じように投資においても平均点というものがあるので知らない人はそれを知っておきましょう。(平均点という表現は厳密にはちょっと微妙なんですけど、分りやすさを優先してそう表現しています。)

まず、覚えておくべき点は投資の世界の平均点と学力テストの平均点では大きな違いがあるということです。

投資の世界の”平均点”は、私たちが海で泳ぐ時の水面のようなもので、誰しも放っておけばそこに収束する水面みたいなイメージです。余計なことをせず放っておけば浮かんでいられる(平均点は取れる)。学生時代の学力テストの様に下や上に広く点数が分布しているイメージではなく、平均点のところに収束しているイメージ。

理屈上、投資の世界では平均以下の成績はほぼ無くすことが可能です。投資参加者全てが平均点ということが実現可能。昔は夢物語でしたが、現代はその環境が整っています。(ジョン・ボーグル万歳!)

そして、上にも下にも水面へ向かう引力が非常に強いのが投資の世界の大きな特徴です。特に変なことをしなければ、前述の通り投資の平均点は大部分の人が取れる。それくらい強力な”平均点”が投資の世界には存在します。

投資の平均点=年利回り6〜7%

では、勿体ぶる必要もないので早速発表しますが、「投資の平均点」とは長期運用年利回りで6〜7%になります。

 

参考情報:

(上記は、保有期間20年以上の成績分布はほぼ2−8%に収斂するという図です。5年以下の短期保有の場合は、もっとバラツキが大きく、マイナスのパターンもあり得るということを示しています)

これが基準値です。よーく覚えておきましょう。これ、テストに出ますよ!

そして、前述の通りこの基準値を上下に逸脱するには大変な力が必要になります。水面から下へ行くには自力で潜るしかありませんし、水面から上に飛び出すには飛ばなければいけませんよね?このイメージの通り水面の下へは自らの意思で結構簡単にいけますが、上に飛び出すには大きな力が必要なのも投資の世界と似ています。

とはいうものの、人間の特性によって下へはかなり簡単に行ってしまう。水中から足を引っ張る存在がいますし、パニックになって自分から溺れる者もいます。

投資の世界では足を引っ張る”余計なこと”を沢山すれば勝手に下へ行ってしまうのです。

そして、多くの投資素人は通常”余計なこと”しかしません。証券会社を始めとした金融機関も”余計なこと”ばかりを勧めてきます。なので、彼らの言う通り投資なんてしたら損ばかりしてしまう。

しかし、逆に”余計なこと”さえしなければ、あなたの投資成績は自動的に平均点(年利6〜7%)に近づいていくでしょう。特に労力をかけなくても良いし、語弊を恐れずに言えば特別な勉強も必要ない。それくらい投資の平均点の引力は強いのです。

今回、平均点の上に行くための話は長くなるのでしません。シンプルに言えるのは、平均点の引力から上に脱出するためには相応の努力や勉強、メンタルコントロールが必要ですし一朝一夕では不可能と考えて貰えれば大体正解。

平均点から外れるモノは大体詐欺か高リスク過ぎる

では、この投資の世界の平均点を知っておくことはどのような点で有益か?というお話をしたいと思います。

先ほどから言っているように、投資の世界の平均点への引力は非常に強いです。(興味ある人は効率的市場仮説とかググって下さい。もしくは「敗者のゲーム」という本を読みましょう)

そのため、平均点から大きく逸脱する投資成績を約束するものなどは基本的に詐欺と考えてもらって構いません。

金融機関で販売している金融商品として約束するモノでも年利10%程度とかでかなり厳しいです。(新興国外債とかありますね。基本的にリスク高過ぎなのでこのような投資商品も僕は勧めません。)

これを前提にすれば、よくネット広告等で見たり、SNSで怪しい人達が勧誘している商材やノウハウが約束するそれ以上の投資成績をお手軽に達成することなど不可能だと即分かります。仮に、そういう案件で僕のところに相談に来る場合、中身なんて見なくても1秒で詐欺認定できる。紛れはありません。

肝に銘じましょう。

投資の世界の平均点は、年利6%前後であり、これ以上の成績を狙うことは非常に難しく、ましてやお手軽な方策などは存在しない と

これが投資で損をしないために非常に重要なことです。

平均点で十分

僕がこれまで相談を受けてきた経験上、多くの場合人生のお金の問題を解決するためには年利3%程度あれば十分です。

これホント。

5年後アーリーリタイヤ!とか目指すのであれば話は別ですが、一般人が普通に将来のお金の問題を解決するとしたら、年利3%程度安定的に達成できれば問題はほぼありません。

年利3%は、先ほどから言っている投資の世界の平均点の約半分ですね。リスク管理しながら十分達成可能なレベルと言えます。

ですので、一般人がまず投資において学ぶべきは、平均点の投資方法と言えるでしょう。

それさえ確実に実行できるならギャンブル的な投資も必要ないですし、投資の必勝法や秘密の投資情報など変な人の投資商材や金融機関からのアドバイスも必要ないと言えます。

まず平均点を目指しましょう。その達成は簡単です。

ポイントは”余計なこと”をしないこと。

投資における”余計なこと”とは何か?については、次回書いていこうと思います。

それでは、また

 

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