こんにちは、マネートレーナーの寺島です。
新年度ですね。
ということで、今回は新社会人がハマりがちなお金に関する落とし穴について書いていこうと思います。
【続きはこちら】
早速行きましょう。
保険のおばちゃんに気をつけろ!
まず、保険ですね。
イメージしづらい人が多いかもしれませんが、保険は車や家に匹敵するほど非常に大きな買い物です。
仮に月10,000円とかの保険に入ってその保険が終身とかであれば、20代の君たちは少なくとも50年近く払って行くことになります。
つまり、10,000円×12ヶ月×50年=600万円 の買い物です。
ちなみに、日本人の年間支払い保険料の平均は約24万円(月2万円弱)です。
ざっくり日本人は一生の間に1,200万円以上の保険料を支払っている計算。
(個人的には、30代の夫婦で年間3万円〜5万円くらい保険料払っている人はザラに見ます)
保険て本当に必要?
一昔前には、「大人になったら保険くらい入っておけ」みたいなことを言われてましたが、最近はどうなんでしょう?
少し大きな職場なら、「保険のおばちゃん」なる人が昼休みや終業時にアプローチしてくることも多いと思います。
おばちゃんは言います
「あんた、社会人になったならちゃんと責任取れるように保険に入っておきな!」
「結婚したなら、更に責任があるんだからちゃんと家族が困らないように保険に入っておきな!」
「子供が生まれた!?おめでとう!子育てもお金がかかるんだよ。教育費を確実に用意したり、あなたが万が一の時に子供や家族が困らないような保険があるよ」
こんな感じで、それっぽい理由を付け、色々な不安を煽って保険を売り込んでくる (笑)
将来の不安は誰にでもありますので、「保険」という安心を手にしておきたいという気持ちは僕にもよく分かります。
社会人になりたてで、右も左もよく分からない状況なら尚更不安は強いでしょう。
しかし、ここは冷静に「本当に自分には保険が必要なのか?」を検討して下さい。
僕の結論から言えば、ほとんどの民間保険は通常必要ありません。
保険商品は、構造的に大半の保険契約者は損するように設計されていますし、子供の教育費〜老後資金等々まで何でもかんでも保険で準備する合理的な理由もありません。
保険の他にもっと有利なお金の準備方法やもっと合理的な方策が世の中にはあります。
(保険については、以前別に記事も書いているので参考にして下さい。)
参考記事
新社会人のあなたは、世間の雰囲気やそれっぽい保険のおばちゃんの営業トークによって取り敢えず保険に入るくらいなら無保険のまま人生を歩みましょう。
保険は一度契約すると、中々やめられません。
損をすると分かっていてもこれまで支払った保険料を失うのがもったいなく感じるからです。(この点も保険商品は巧妙だと思います。)
保険の罠にハマることを防ぐには、始めから入らない!というのが一番効果的。
心配しなくても日本では公的な社会保障がある程度充実しています。
民間の保険に入っていなくても通常は問題は起こりません。
「保険は必要性を感じた時に入る」で全く問題ないです。
そして、保険に入る際は自分でちゃんと保険の仕組みを理解したり、必要性を検討しましょう。
お魚屋さんに行って、「僕は魚を食べるべきでしょうか?」と聞いてNOと言う店主はいないはず。
保険の場合も同じです。
保険を売ってその手数料で食べている人に保険の必要性を聞くことほど意味のないことはない。(たまに親身に相談に乗ってくれる保険販売員もいますが、大半はあなたのことなど見ていなくて自分達が食べて行くために、すなわち手数料のために保険を売っています。)
もし、自分だけではよく分からない場合は「保険を売っている人」以外のお金の専門家に相談しましょう。
美味しそうな儲け話(投資話、副業、サークル活動等)に気をつけろ!
次に、美味しい話に気をつけましょう
具体的には、MLMやネットワークビジネスなどの副業、投資話、サークル活動等々で
「簡単にお金を稼げる」
「意識高く生きよう!」
「いつでも世界を旅行できる等、自由な生活に憧れませんか?」
「成功者、すごい人を知っている。あなたも会いたくない?」
「最先端のビジネス!」
「インフルエンサー!」
みたいなキーワードを語る活動や団体です。
これらの勧誘からは極力距離を置きましょう。
新社会人は、初めての一人暮らしや新しい環境&就職と孤独を感じやすいタイミングなので、何かの団体に所属したくなったり、楽しそうな雰囲気の人達に魅力を感じると思います。
もしくは、「僕も(私も)バリバリ働いて成功者になってやる!」というような高いモチベーションを持ってこれから立派な社会人になろう!という人もいるかもしれません。
僕も、新社会人だった時は同じでした(笑)
取り敢えず、勧誘された面白そうな活動に顔を出したり、自分からも色々なグループに参加したものです。
例えば、
- クラブで会った女の子に誘われて怪しいバーで謎のビジネス話をされたことや
- 新興宗教の合宿に参加して、3人に囲まれて泣きながら夜通し入信を勧められたり
- MLM(マルチレーベルマーケティング)系のビジネス話に3つくらい参加したり
- 等々
結構、ヘビーな経験をしています(笑)
ただ、これらの団体に僕は中身が分かっていてあえて参加しました。
新興宗教の合宿であることも
MLMがどういうビジネスであるか?も(念のために言っておくとMLMのビジネスモデル自体は問題ないです。問題はそれを運用している人達。詐欺的な手法や情弱狩り的な方策ばかりに注力している人達です。また、日本においては特に非常にMLM自体のイメージが悪く友達を失います。)
クラブでの遊びでも
事前にそれぞれがどういうものか?は大体分かっていて参加しました。
参加した目的は、彼らの勧誘テクニックやビジネスモデル、心理テクニックを知るためです。
長い人生を歩む間に自分を守るために人生の早いうちにそういう騙しや詐欺の手口というものを知っておこうと考えていたのです。
いわゆる、一種の社会勉強ですね。
ちゃんと退路が確保されている範囲でそんな世界を覗いてみたかった。
(ちなみに、一番危険を感じたのは新興宗教の合宿でした 笑)
勿論、上記の変わり種とは別にちゃんとしたスポーツ系のサークルや、飲み屋の友達、仕事場の先輩等々と有意義な団体にも所属していました。
これら真っ当な団体への所属は僕の人生においても大きな意味を持っていたので、是非新社会人のあなたも積極的に行動して欲しいと思いますが、僕が興味本位で覗いたような美味しい話系の勧誘には重々気をつけてください。
色々僕も見てきましたけど、世の中そんな美味しい話はないです。
美味しい話系の団体活動は、お金も勿論失うことが多いのですが、何よりこれまでの人間関係や信用を失う可能性が非常に高い・・・実際には、あなた自身の信用や過去の人間関係をお金に換金しようとするのがこれらの美味しい話系の団体活動です。
あなたの周りにも、今後マルチ(MLM)や保険の勧誘、謎のビジネスの勧誘を友人がした、されたという話が出てくるかもしれません。
その勧誘した友人の評判を後日聞いてみて下さい。
大体、勧誘した人は非常に評価を落とします。友人関係自体も解消されるのが一般的。
これまでの人間関係が大事だったり長い視点で「信用」を築いていこうと考えている人、真っ当に生きていこうと考えている人は気をつけましょう。
一方で、過去は捨てて、評判なんかも特に気にしない!というハードコアな人はそんな活動に邁進してみても良いかもしれません。確かに他人を搾取することに罪悪感も感じず、どこかブレーキが壊れているような人がある意味で成功する世界ですので・・・
以上、長くなりそうなので続きは次回に書いていきます。
新社会人の皆さん気をつけて新生活を楽しんでください!